風鈴の音を点ぜし軒端かな 虚子
土曜日、 夏見舞をいただいて、 さっそく下げてはみたものの、 きょうは無風でなかなか鳴らない。 かたずをのんで待ちかまえる家族の前で やっと1回 リ~ン…… … ~
南部鉄の澄んだ音色が響いた。 なんだか仏具の鈴(リン)をたたくような音、 余韻にひたると母が帰ってきたような気がした。 あっ おばあちゃんが…。
しばらくして また、 帰ってきた! と言い合った。
竹籠の涼しさもいいなあ。
思ひ出も金魚の水も蒼を帯びぬ 草田男
義姉を訪ねて、 おみやげに宗家 源 吉兆庵の涼しげなお菓子をいただいた。 可愛らしい金魚の姿、 フランスヴェルサイユ産の天然フレーバ-を使用し、ほんのり香りをつけた和風ぜりーとある。 フムフム
冷やしたばかりでお味はこれから、 きっと 洒落てさわやかなと楽しみにしている。
レースの金魚鉢には 何を入れようかしら。
懸け紙さえも なんと涼やか。 青紅葉に 葦手の万葉歌(1757)。
流麗な文字は 幾筋の流れに見え 青葉が見下ろす。 画像
大滝(オホタキ)を過ぎて夏身に近くして清き川瀬を見るが清(サヤ)けさ
夏身… 菜摘川 ・吉野川 とも。 滝の音やしぶきがここまで飛んでくる。
義姉一家の楽しい思い出がある、 転勤先へもご招待くださった。
四国の旅も忘れません。