冬ふかむ父情の深みゆくごとく 龍太
しみじみと 冬を味わいたい
庭の蝋梅。 ことしはどこも花が多いようだ。 散歩に出るとよく匂う。
枇杷の花は梢から、 暖かそうなキャメルのコートを着てそっと出てくる。
大変だあ 来年の干支が もう顔を出してる 怖いなあ…
天敵だ でも 落ちついて見れば 猿の腰かけ?
雨はまったく降らないし カラカラだよ
秋、 錦を誇ったニシキギが 今は枝の翼(ヨク)ばかりが目立つ
新芽の用意も忘れずに
きびきびと万物寒に入りにけり 風生
日をうけて寂たる寒ンの扉かな 蛇笏
きりりとして 冬は身がひきしまる。
三門の大きな扉が目に浮かんだ。