夕べ、 波の音に混じって雨音を聞いた。
眠れぬままにいつまでも 「島のブルース」 が鳴っている。
奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで
泣けばゆれます さねん花よ…
ながい黒髪 島むすめ
島むすめよ~
ホテルでもショウがありたくさんの島歌を聴いた、 歌詞の意味はよく分からないけれど、なにか切々と訴えた。 熱い思いが籠もっていた。 島歌は耳から離れないのだ。
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さて、 2月27日 夫誕生日
奄美大島中南部 古仁屋港から20分のところ ・ホノホシ海岸へ
太平洋の荒波にもまれ丸くなった石で、 埋め尽くされる海岸
渦巻き逆巻く波
寄せては返す白波の…
『巻きつつある。 開きつゝある。 湧きつゝある…』 (島崎藤村)
終わりのない波が 後からあとから押し寄せる
古仁屋港よりフェリーで大島海峡を渡る。 加計呂麻島カケロマジマの瀬相港着。
バスにて加計呂麻島観光 於斉オサイでガジュマルの巨木をみる。 枝や幹から多くの気根が下がり着地して妖怪のように腕を広げて
・呑之浦(島尾敏雄文学碑) ひっそりと待つ寒緋桜も寂しげだ
特攻艇震洋のこと、ベニヤ板の舟 250㎏の炸薬サクヤクを載せて… 胸が痛んだ。 おだやかな島尾敏雄指揮官は当時二七歳 苛酷な運命をおもう。 碑文が胸をうつ。
・スリ浜 (白い村と呼ばれる加計呂麻島内屈指の美しいビーチ 寅さん映画の撮影場所)
車窓よりサイハイデイゴ 濃紅色の桃の花
・安脚場アンキャバ戦跡
進入する潜水艦を監視したといわれる金子手崎防備衛所。 旧陸軍の砲台跡、弾薬庫など見学する。
眼下には真っ青な海。 幾つもの哀しみを呑み込んで太平洋が広がる。 波が荒い、 ヒカゲヘゴやクワズイモの葉が静かにそよいだ。 加計呂麻島の戦争 しっかり覚えておこう
・諸鈍長浜ショドンナガハマのデイゴ並木
生間港よりふたたびフェリーにて 奄美大島(古仁屋港)へ戻る
・マングローブパーク 原生林を俯瞰すればまるでブロッコリーの林だ
・大浜海浜公園 日本の渚百選にも選ばれたところ。
園内では 高倉(高床式の穀物倉)が立ち並ぶ。 屋根の部分に収納する。
ストレリチア(極楽鳥花)、イトバショウの花(茎から採れる繊維で織ったのが芭蕉布)。
ここまで アリガッサマリョタ… 島ことばで ありがとうございました
部屋の前のプールから蛙の子守歌がきこえる。
コーラスは絶妙で気持ちよく眠りについた。 龍郷町 奄美リゾートホテルカレッタ泊