ここのところ 昼間はほとんど降らないで、夜明けまえの驟雨に目が覚める。 おとといも激しい雨音は鳴りやまず、 闇の中で目をつぶっていた。 中途半端に起こされて、 あと一眠りと思っても二度と寝つけない。 近付いたり遠のいたり、 やがてまばらになる雨だれの音。 屋根のショパンは歌うようで、 すこしは眠ったらしい。 朝はスッキリとしていた。
-☆-
童話のような文章に出会った。
木の上ではまた、 雨蛙と蝸牛が雨を楽しんでゐます。
雨蛙は聞えた独唱家ですが、蝸牛はまた風がはりな沈黙家です。
一人は葉から葉へと 飛び移りますが、 一人は枝から枝へと滑り往きます。
芸人のやうに着のみ着のままで、 どこへでもでかけてしまう雨蛙と、 自分の荷物は一切合財、全部背負って出かける蝸牛は、 まるで 霊場めぐりの巡礼のよう と。
このふたり、 たまに広くて青々とした芭蕉の葉の上で出逢うこともあるが、どちらも
黙礼する だけで 言葉一つ交さない。 彼等はどちらも 腹一杯 雨を楽しみ、 雨を味ひ、 雨に戯れる… ことだけを考え、 熱中している。
「若葉の雨」 抜粋 薄田淳介
淳介は、号を泣菫。 難病と闘った彼は雨の日を好んだ。 晴れの快活さにはない静けさを味わう、 とある。 愉快な名文を読むと、 どうせなら雨を楽しみたいと かんガエル。
-☆-
スカーレット・レッドに目がくらんだ。 曇天に映える風車は、 寄せ植えの、か細い花に呼応していた。 白い花は大文字草のようでも葉が細い。 スクリューのようなの何の花?
園芸店では、 知らない植物ばかりだ。
<追記> 18日 花の名前を調べてきました。
赤い花は サンブリテニア スカーレット(ゴマノハグサ科)
詳しい画像は この方の処で
小さな白い花は ユーフォルビア 「ダイアモンドフロスト」
詳しいことはこのかたのblogに
ユーフォルビアには コンパクトな品種の 「グロリア」や
「ディワリ」 などあります。
目に沁みる赤ですね!
白い小さい花は良く見かけるのですが、わかりません。
赤い方は、たまたま似た花が表れてきました。
実物を見ていないので何とも言えませんが、
こちらに似ているような気が・・・。
いかがですか? ↓
http://www.hana300.com/tunber.html
花は限りなく似ています。 葉はちょっと違うかな
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/6e/afac1abddbe8f0be9711243ca96bae4a.jpg?random=5041d0578622b8a5de40acdd73750c8c
ご覧の通り葉の周りはギザギザです。晴れたらもういちどみてきますね。調べてくださってほんとうにありがとうございます。分かるまで気になる私たちも、似たもの同志ですね。