あとすこしで 夏やすみが終わる。
朝刊に 高田敏子の詩が載っていた
… だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ
もう宿題を与えられることはないのだけれど
ほろ苦い ちょっと焦るような気持ちにひたされる
からだに 染みついているから
-☆-
絵を描く気にもなれず 青虫に話しかけていた
自然に任せておいて 良かったの…
あれほど生まれたのに つぎつぎ
ほかの命のため投げ出された 小さないのち
ひとつくらいは…
ユズの葉といっしょに 段ボールにかくまった
まいあさ 新しい葉に変えて見守る
あなたは きれいな蝶になれますように…
夏の日は女役者のものごしのなまめかしさに似てさびしけれ
白秋
終わりの感傷など 酷暑はおかまいなし
図書館は忘れもの探しで賑わっている
人生の宿題はまだ提出できずに重く身の内に引きずったままですが、期限付きの宿題のほうが折り合いがつけやすいのかもしれませんね。
忘れ物探しの図書館の様子が庭に置かれた自転車から伝わります。物語のある写真ですね。美しい写真も癒されますが、こうした懐かしい失われた時をよみがえらせてくれる写真もいいですね。
蛙さんの温かなまなざしで見守られて、青虫が無事羽化しますように。
物語のある写真… うれしいです。ありがとうございます。
かくまった幼虫は、野鳥のフンのような白黒の姿から、昨日文字通りの青虫になったばかり。コップに差して新鮮さを保つつもりの若葉を元気に食べています。無事育つように… 責任を感じています。