あご髭がすっかり白くなってきたベイビー、おやすみ中である。。
知人からずっと前の誕生日プレゼントにいただいた名前入りタオル、らしくない色
だけど大事に使ってる(長持ちするようにあまり使わないのだ、ハハハ)。
余命半年と言われてもう三年も経つのよ、死ぬ気がだんだんしなくなってきたわ。
映画「プール」の中でもたいまさこ演じるキクコさんの台詞である。
そういう人が実際にいるのだろうなとも思う。
その三年の一日一日は、余命を数えないで済む体で送る日々とどのように違うのか。
濃密なのか、軽いのか。輝いているのか、ひっそりと静かなのか。
キクコさんは、「かもめ食堂」や「めがね」の時とほとんど変わりなく見える。
そう、ひょうひょうと風に乗るのが上手で、意志なき意志で動いているような人だ。
生きているものはいつか死を迎える。死に向かって時を過ごすともいえる生。
死を知らないばかりに、死を恐れているのだ。
知らない、ほんとうに知らない? そうだろうか、とも思う。
夜遅く、寝いっているベイビーをじっとみつめ、その死を想像すると息がつまりそうだ。
体が震え、悪いイメージが湧いてくる。
恐がり症を克服するためにダンドリを何度も復習してある。キクコさんもダンドリして
タイで暮らしているんだろう。
準備オーケーだから、光そそぐ場所にいよう。
死を恐れず超えられるよう、悔いなき日々を送ろう、な。
ンガーンガーとイビキ轟く夜に思った。