高山に咲くアオバナ姫忘れな草が開花し始めました
忘れな草には多くの種類があるそうですが
ヨーロッパ原産の帰化植物ですネ
可憐な花姿から詩や小説・伝説になって多くの人々に愛され親しまれて
この花を知らない人は少ないですネ
この姫忘れな草は背丈も小さく余り目立ちませんが
瑠璃色の花が群生して咲いている様子はとても存在感がありますヨ
私の手元にドイツに古くから伝わる花にまつわる伝説書があります
「忘れな草」の項を抜粋してご紹介してみます
或る日ドナウ川河畔を騎士ルドルフと許婚者の美しい乙女ベルタが幸せ
いっぱいで散歩していました
ベルタが水辺に鮮やかな水色の小花が咲いているのを見つけて
「何と優しい美しい花なんでしょう!」とルドルフを見ました
ルドルフは愛するベルタのために河岸に咲いている小花を摘もうと
手を伸ばしました
しかし、その瞬間ルドルフは足を滑らせて急流の中に・・・
花を握ったままルドルフは必死にもがきましたが重い鎧のせいで思うように
泳げず・・・
「僕を忘れないで!」と最後の力を振り絞ってルドルフはベルタのいる岸に
むかって花を投げ 急流に消えてしまいました
悲しい恋の思い出を秘めて忘れな草は今も騎士の青い瞳の様な青い花を
輝かせ咲いています