2000年も昔の蓮の実を発掘して花を咲かせた事で一躍世界に名を知らしめた
大賀一郎博士の名が付いた蓮の花が
今年も八ヶ岳南麓にある井戸尻遺跡の蓮田で開花が始まりました
花の大きさは人の顔ほどもある大輪種ですからその開花は見事です
此処井戸尻遺跡からも蓮の実が発見された事から
蓮田が何面か再現されて何種類かの蓮が植えられています
遠く富士山を望み・南アルプスの険しい山並みが間近に見えるこの井戸尻遺跡は
縄文中期の竪穴式住居跡が発見された事でも知られています
優れた土器や農工具と思われる器具らしき物も発見され
縄文農耕説が地元出身の考古学者によって発表されたりして物議を醸し出しました
八ヶ岳の南斜面とはいえこのあたりは真冬には零下15度を記録する寒さが襲います
そんな中でどんな生活をしていたのか・・・
この蓮田に立つと花の美しさとは裏腹に厳しい自然環境の中で
縄文中期としてはかなり高度な文化を持って生活していたと言われている人々の
日常生活に思いを馳せてしまいます
遺跡に今もこんこんと湧き出る八ヶ岳の伏流水は寒冷な土地にもかかわらず
真冬でも摂氏10度を保って湧出しているそうです
大きな葉で集められた朝露はきらきらと輝き、まるで宝石の様です
朝露は葉の上で呼吸しているかのように気泡が沸いては消え、消えては沸いて・・・
じっと見ているとトテモ神秘的です
太古の人々はこの現象をどんな風に受け止めていたのでしょうネ