ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

リアルタイムの戦争資料

2013-10-11 18:51:13 | 歴史
実家をリフォームするため掃除をしていたら、こんな本が出てきたとか。
「画報躍進之日本」、戦争賛美の記事のオンパレード、紛れもなく戦時中の雑誌です。
アッツ島玉砕、とか、ソロモン沖海戦とか、リアルタイムの戦争がそこにあります。

バックナンバーも結構揃っていて、50冊くらいあります。
これって、もしかして、一級の歴史資料では。
「なんでも鑑定団」に出したら、そこそこの値段がつくのではないでしょうか。

いくらうちの実家が古くとも、さすがに戦前から建っていたわけではありません。
両親もこの本のことは知らなかったそうで、8年前に亡くなった祖父が大事に保管していたのでしょう。


祖父は徴兵されて日中戦争に出征、北京に駐屯していました。その後日本に復員し、終戦は千葉の駐屯地で迎えました。
祖父からは、酒飲み話に、よく戦争の話を聞かされました。
辛かったことを訴えるでもなく、手柄を自慢するでもなく、淡々と、こういうこともあった、ああいうこともあった、と。
そう言えば、祖父の口から、あの戦争を否定するようなことばを聞いたことは一度もありません。
祖父は祖父なりに納得してあの戦争に出征したのでしょう。そして、それは、終生変わることはなかったのだと思います。
だからこそ、戦後あっさり変節したマスコミに対する反発からこういうものを後生大事に保管していた、そういうメンタリティが祖父にあったのではないかと想像しています。

時間を見つけて、ゆっくり読んでみます。




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