11月は15冊、いつもより少なめでした。
「新潮文庫の100冊」、4年連続読破しました。最後がこの1冊。
◆ゼツメツ少年 (重松清)
後悔ということばが渦巻く重たい読後感の作品でした。居場所がなくてゼツメツしかかっていた3人が、実はもう死んでいるということが分かり始めた中盤以降は、読むのが辛かった。
センセイに手紙を書いたのはタケシを一番いじめていた兄のトオルの罪滅ぼし?ウエダくんもニシムラくんも、覆水盆に返らずですよね。どこまでがリアルなのか分かりにくくて、ラストでは余計に重い気持ちになりました。
結論は「それでも生きていてほしかった」ということで、この作品は鎮魂歌?
◆何様(朝井リョウ)
題名から、あの直木賞受賞作の続編?と思って手に取ったのですが、短編集、しかも最初の2作は新潮文庫のアンソロジーで既読で、肩透かしをくった感あり。この2作が「何者」のスピンオフだったなんて、全然知らなかった。
「逆算」「君だけの絶対」「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」やや軽めの短編もありながら、でも最後の表題作はなかなか、本気の一秒、君島さんの一言にじーんとくるものがあった。
◆天下人の茶(伊東潤)
第155回直木賞候補作。
千利休の七哲と呼ばれていた高弟を主人公にした短編連作、著者の歴史に対する愛情、造詣を強く感じる作品でした。
利休を題材にした小説は直木賞受賞作の「利休にたずねよ」等多々あるけど、この秀吉と千利休の人物設定は、二人ともスーパースター過ぎてなにやらトンデモ本っぽくなってしまった感あり。でも、これはこれで面白いか。
◆静かな炎天 (若竹七海)
葉村晶シリーズは前作の「さよならの手口」に続いて2作目。
優秀にしてタフ、お人よしで自虐的、不幸体質?なんと魅力的な探偵キャラなのだろう。
◆赤へ(井上荒野)
井上さんの作品は直木賞受賞作の「切羽へ」に続き2作目だが、これの方がずっと面白かった。
死にまつわる短編が10編、どれも20~30頁の小品だが、何とも言えない迫力が凝縮されている。
◆ソロモンの偽証: 第II部 決意 (上)(下)、 第III部 法廷(上)(宮部みゆき)
いよいよ学校裁判、校内の裁判と言っても、単なる学園ものではない。しっかりとミステリーしてるし。ページ数を割いた丁寧な進展に、長さも気にならなくなってきました。
いよいよ開廷。三宅樹里の嘘つき陳述はともかくとして、ぽろぽろと意外な新事実が出始め、徐々に真実が形を見せ始める。
あとは弁護人の神原自身が何を隠しているのか、大どんでん返しはここだろうなー、と思いながら最終巻へ。とにかく面白くて止められない。
◆Another エピソードS (綾辻行人)
Anotherの外伝、探偵役はあの見崎鳴。
Anotherはホラー色が強かったけど、こっちはそう思わせてしっかりミステリーしてました。
◆空への助走 福蜂工業高校運動部(壁井ユカコ)
壁井さんは「2.43清陰高校男子バレー部」に次いで2作目。学園もののなかでもちょっと異色?地方のスポーツ名門校の運動部員たちの青春模様。
自分も高校時代はそこそこ真面目にバレー部だったので、けっこう感情移入するところがありました。まあ、私はここまで純情ではなかったですけど。
それにしてもこの方言、どこの言葉かと思ったら福井県なんですね。知らんかった。
◆珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (岡崎琢磨)
久々にこのシリーズを読みました。相変わらずのライトなミステリー、ストーカー男、ダート、猫、1,2巻の話と絡んでいるような気がしますが、忘れた。
◆新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 (支倉凍砂)
前作には随分とはまりました。10年ぶり、待望の新シリーズはコルとホロの娘のミューリの物語。前シリーズは齢400歳の賢狼と行商人だったけど、今回はロリ狼少女と聖職者見習いの組み合わせ。
中世のヨーロッパっぽい世界で、イギリス国教会とカトリックっぽい争いに二人が巻き込まれながらも旅を続ける、さて、いかなる珍道中になるのかな。
◆ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
◆ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡
仙台、奈良は何度も行っているけど、全然わかってなかったな。改めて、昔の人の土木技術、都市計画ははすごいと思います。
出雲に限らず、伊勢神宮も、富士山もだけど、江戸時代のツーリズムってのもなかなかのものです。ブラタモリは、いつも新しい発見に満ちています
一番東京に近い川越に行ったことがない。。。
◆入社10年分の思考スキルが3時間で学べる(斎藤広達)
久々のビジネス書。いいおっさんが今更入社10年分のスキルもないんだけど、自分が入社した頃は、こういう知識ってまったくと言っていいほど学ぶ機会がなかったから。
さすがに知っていることが多かったけど、良いおさらいになりました。
「新潮文庫の100冊」、4年連続読破しました。最後がこの1冊。
◆ゼツメツ少年 (重松清)
後悔ということばが渦巻く重たい読後感の作品でした。居場所がなくてゼツメツしかかっていた3人が、実はもう死んでいるということが分かり始めた中盤以降は、読むのが辛かった。
センセイに手紙を書いたのはタケシを一番いじめていた兄のトオルの罪滅ぼし?ウエダくんもニシムラくんも、覆水盆に返らずですよね。どこまでがリアルなのか分かりにくくて、ラストでは余計に重い気持ちになりました。
結論は「それでも生きていてほしかった」ということで、この作品は鎮魂歌?
◆何様(朝井リョウ)
題名から、あの直木賞受賞作の続編?と思って手に取ったのですが、短編集、しかも最初の2作は新潮文庫のアンソロジーで既読で、肩透かしをくった感あり。この2作が「何者」のスピンオフだったなんて、全然知らなかった。
「逆算」「君だけの絶対」「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」やや軽めの短編もありながら、でも最後の表題作はなかなか、本気の一秒、君島さんの一言にじーんとくるものがあった。
◆天下人の茶(伊東潤)
第155回直木賞候補作。
千利休の七哲と呼ばれていた高弟を主人公にした短編連作、著者の歴史に対する愛情、造詣を強く感じる作品でした。
利休を題材にした小説は直木賞受賞作の「利休にたずねよ」等多々あるけど、この秀吉と千利休の人物設定は、二人ともスーパースター過ぎてなにやらトンデモ本っぽくなってしまった感あり。でも、これはこれで面白いか。
◆静かな炎天 (若竹七海)
葉村晶シリーズは前作の「さよならの手口」に続いて2作目。
優秀にしてタフ、お人よしで自虐的、不幸体質?なんと魅力的な探偵キャラなのだろう。
◆赤へ(井上荒野)
井上さんの作品は直木賞受賞作の「切羽へ」に続き2作目だが、これの方がずっと面白かった。
死にまつわる短編が10編、どれも20~30頁の小品だが、何とも言えない迫力が凝縮されている。
◆ソロモンの偽証: 第II部 決意 (上)(下)、 第III部 法廷(上)(宮部みゆき)
いよいよ学校裁判、校内の裁判と言っても、単なる学園ものではない。しっかりとミステリーしてるし。ページ数を割いた丁寧な進展に、長さも気にならなくなってきました。
いよいよ開廷。三宅樹里の嘘つき陳述はともかくとして、ぽろぽろと意外な新事実が出始め、徐々に真実が形を見せ始める。
あとは弁護人の神原自身が何を隠しているのか、大どんでん返しはここだろうなー、と思いながら最終巻へ。とにかく面白くて止められない。
◆Another エピソードS (綾辻行人)
Anotherの外伝、探偵役はあの見崎鳴。
Anotherはホラー色が強かったけど、こっちはそう思わせてしっかりミステリーしてました。
◆空への助走 福蜂工業高校運動部(壁井ユカコ)
壁井さんは「2.43清陰高校男子バレー部」に次いで2作目。学園もののなかでもちょっと異色?地方のスポーツ名門校の運動部員たちの青春模様。
自分も高校時代はそこそこ真面目にバレー部だったので、けっこう感情移入するところがありました。まあ、私はここまで純情ではなかったですけど。
それにしてもこの方言、どこの言葉かと思ったら福井県なんですね。知らんかった。
◆珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (岡崎琢磨)
久々にこのシリーズを読みました。相変わらずのライトなミステリー、ストーカー男、ダート、猫、1,2巻の話と絡んでいるような気がしますが、忘れた。
◆新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 (支倉凍砂)
前作には随分とはまりました。10年ぶり、待望の新シリーズはコルとホロの娘のミューリの物語。前シリーズは齢400歳の賢狼と行商人だったけど、今回はロリ狼少女と聖職者見習いの組み合わせ。
中世のヨーロッパっぽい世界で、イギリス国教会とカトリックっぽい争いに二人が巻き込まれながらも旅を続ける、さて、いかなる珍道中になるのかな。
◆ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
◆ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡
仙台、奈良は何度も行っているけど、全然わかってなかったな。改めて、昔の人の土木技術、都市計画ははすごいと思います。
出雲に限らず、伊勢神宮も、富士山もだけど、江戸時代のツーリズムってのもなかなかのものです。ブラタモリは、いつも新しい発見に満ちています
一番東京に近い川越に行ったことがない。。。
◆入社10年分の思考スキルが3時間で学べる(斎藤広達)
久々のビジネス書。いいおっさんが今更入社10年分のスキルもないんだけど、自分が入社した頃は、こういう知識ってまったくと言っていいほど学ぶ機会がなかったから。
さすがに知っていることが多かったけど、良いおさらいになりました。
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