ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

11月に読んだ本

2012-12-07 20:44:34 | 読書
11月は、走れなかったこともあって、16冊も読んじゃいました。

黒岩重吾さんの歴史小説を時代順に3冊。

■白鳥の王子 ヤマトタケル―大和の巻 (角川文庫)
全6巻は長すぎなので、面白いとは思いましたが、1巻だけ読んで次に行かせてもらいました。

■女龍王神功皇后〈上〉〈下〉 (新潮文庫)

神功皇后については、三輪王朝を簒奪した河内王朝の正統性を後付けするための架空の人物なんて説が根強いわけですが、そこは小説家、そんなロマンのないことは言いませんよね。
卑弥呼の邪馬台国が北九州から東遷して大和朝廷となったとすれば、なぜ神武天皇の東征の出発地が日向で、和気清麻呂は宇佐八幡に神託を聞きに行ったのか、と思っていましたが、その疑問に、いささかつじつま合わせではありますが、筋を通した1冊でした。
私は、必ずしも、神功皇后が架空の人物とは思っていません。いなかったと証明するに足る証拠はないです。

新書を3冊、うち2冊は昔読んだものの再読。

■美しい国へ (文春新書)著者:安倍 晋三
06年にこの本を読んだときは結構感動して、「この人は小泉さんの上をいく名宰相になるに違いない」と思ったものでしたが、結果は大外れ。でも、再読してみて、今でも決して古くない、このままやってくれと思わせる内容でした。この6年できっと成長したであろう安倍総理(気が早いか)、日本をお願いします。

■池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)
非常に分かりやすい宗教入門書でした。
特に第一章の「宗教で読み解く日本と世界のこれから」は納得。
自分も、日本人のDNAなのか、一神教の考え方には馴染めないです。
お寺は檀家をスポンサーと思って努力を怠っているというのも同感、お経をあげるだけでなく、難解な仏教の死生観を分かりやすく話すことが宗教家としてのお仕事と思います。
宗教法人が、学校同様税制面で優遇されている理由、考えて欲しいかな。

■バカの壁 (新潮新書)(養老 孟司)

先に読んだ「池上彰の宗教が分かれば世界が分かる」の養老孟司さんのインタビューがなかなか面白くて、そういえば昔「バカの壁」が話題になったけど、内容全然覚えてないなーと思って再読してみました。
なんか、分かったような、分からないような、都市化、一元化、観念化、自分がSFに出てくるような培養器の中の脳のようにならないようにしなければとは思いました。

ソードアート・オンラインが2冊。

■ソードアート・オンライン プログレッシブ1 (電撃文庫)(川原 礫)

SAOはやはりアインクラッド編が良い。デスゲームは緊迫感がある。
「星なき夜のアリア」は、アニメの第2話ですね。
アインクラッド、1巻2年で75層までクリアしてたから、1,2層でこんなに苦労してたなんて知りませんでした。別の話くらいに思って読むことにします。
でもこのペースで、一体何冊書くつもりなのでしょうか。

■ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)(川原 礫)
アニメの進行にあわせて再読。まさにキリト無双、とことんのハッピーエンドに、あらためてホッとさせられました。
痛快冒険活劇娯楽大作として、いい出来映え、アニメが楽しみです。

西尾維新さんの物語シリーズが2冊。

■猫物語 (黒) (講談社BOX)

アニメ化を記念して再読。しっかし、これ、映像化して大丈夫なんだろうか。
羽川萌えの自分としては、「こよみヴァンプ」「つばさファミリー」「つばさキャット」「つばさタイガー」を、勝手に羽川翼四部作と呼んでいて、本作は起承転結の「承」にあたる部分と思っています。
自分を貶めてまで顔を舐めようとしたり、彼女のために死のうとしたり、そこまでだったのにどうして?
くんはひたぎさんと別れて羽川さんとつきあうべきと思っているのは、私だけではありますまい。

■花物語 (講談社BOX)
「憑物語」以降のヒントが、時系列的に一番最後のこの作品にあるのではないかと思って再読。
まあ、暦くんは免許を取って車を運転している訳だから、吸血鬼化は食い止められたということなのでしょう。
だって、ホントに吸血鬼化したら、免許の写真に映らないはずだもん。
卒業直前のあの事件を、ひたぎさんも神原も黙ってみてるしかなくて、辛かったってあるけど、結局自分で助かったってこと?
黒幕っぽい忍野扇ですが、一体何者?そもそも男なのか女なのか?
それと、八九寺真宵が復活?月火ちゃんが不死身じゃなくなった?そんなことを思わせる記載がありました。

有川浩さんの自衛隊シリーズが2冊。

■塩の街 (角川文庫)
これで有川さんの自衛隊三部作読了。
そりゃ、戦闘機乗りなら世界のために命をかけるだろうけど、秋葉の命を救う方法が真奈の命とは、入江さん、そう来たかって感じ、無駄に頭が良いだけのオトコじゃなくって、人情もあるじゃん。
その後の真奈の成長っぷりがきもちいいです。

■クジラの彼 (角川文庫)
自衛隊三部作の番外編の短編集。
「海の底」の望は、めんどくさい女になりましたね、ま、当時からその片鱗はあったけど。
でも、あれだけ一途な彼女の気持ちをわからないなんて、夏木も相当恋愛偏差値低い。
「空の中」の高巳くんはいいよね。相変わらずの光稀をうまくリードしてて。皆さん、お幸せに。
「脱柵エレジー」は青春病ですねー。あとで思い出すと恥ずかしい青春の1ページ。でも、女性って結局現実的なんだよね。
「国防レンアイ」の三池にはワロタ。

■哄う合戦屋(北沢 秋)

石堂一徹、周囲の理解を超越した孤高の天才ですね。
主君である吉弘と目的を共有できていないから、結局こういうことになる。強い組織のあり方を考えさせられる一冊でした。
一徹に致命的に賭けているものは人望、それを自覚しながらもどうにもならない。
唯一の理解者、若菜が殿様だったら、って思わずにはいられません。
ラストは、ちょっと泣けます。

■逆説の日本史 別巻1 ニッポン風土記[西日本編] (小学館文庫)(井沢 元彦)
愛読している「逆説シリーズ」の番外編、風土記ということで、構えて読み始めたのですが、「歴史版ケンミンショー」みたいな感じ。
「東日本編」は、ちょっとパスかな。

ビジネス書が2冊。

■この「社則」、効果あり。 (祥伝社新書)

この手の本を読むと、普通は一つ二つ、うちの会社でもいただき、みたいなアイディアがあるものなのですが、この本に限っては、何も得るものはありませんでした。
うちの会社って、つまらない会社なのでしょうか。読まなくても良かったかな。

■非見込み客管理(内山隆)
ダイレクトメールと一緒に、営業業務代行会社なるところから一方的に会社に送られてきた本。
仕事をお願いするつもりはありませんが、本だけは読みました。
潜在顧客に対する対応につき多少なりとも参考にはなりました。

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