1)「地下鉄(メトロ)に乗って」(浅田次郎)
いわゆるタイムスリップ物、タイムパラドックス物である。
最初は、「ああ、そういうやつね。」と思ったが、読んでみるとなかなか面白くて、途中からは一気に読んでしまった。
立身出世の大実業家ではあるが冷徹な父と絶縁し、しがないアパレルの営業をする主人公が、地下鉄の出口からタイムスリップして見る真実の父の姿。
偶然の出会いが続き、最後はすべての登場人物がつながる、韓国映画なみのご都合主義ではありましたけどね。
変えようとしても変えられないことと、変えるつもりも無いのに変わってしまうこと、それは神の意思なのか、最後は愛する人の存在自体が消えてしまうという、なんとも悲しいタイムパラドックス。
ところで、私の生まれ育った町にも、主人公の町「新中野」と同じ地下鉄丸の内線が走っていた。
今の無機質なアルミ製の車両ではなく、赤い鉄製のやつ。
物心ついたときは、もうこの電車に乗っていた。高校もこの電車で通学した。
本郷三丁目から後楽園へ、突然光が差込み、右手には遊園地のジェットコースターが、車体の模様と同じ美しいサインカーブを描いている。
自分の中の原風景のひとつです。
2)ワイルド・ソウル(垣根涼介)
戦後のブラジル移民政策は、ジツは棄民政策だった。
なすすべなく命を落とした父母や仲間の恨みを晴らすため、外務省に戦いを挑む男たち。
1000ページ近い長編の割には、1週間足らずですっと読んでしまった。
正義感やプライドや美学よりも、組織の論理を優先させ保身を図るやつ、私は大嫌いです。
強くて、天真爛漫で、天然で、エッチがすごい衛藤カルロス啓一、いいですねー。
いろいろされちゃう貴子ちゃんも素敵でGOOD。
3)不良少年の夢(義家弘介)
「ヤンキー母校に帰る」でTVドラマにもなった、北星余市のヤンキー先生の本。
あのドラマにははまりました。
古本屋の店頭で、¥100均一になっているのを見つけて、つい買ってしまいました。
「あなたは私の夢だから、、」こういうのに弱いんですよねー、ワタシ。
いわゆるタイムスリップ物、タイムパラドックス物である。
最初は、「ああ、そういうやつね。」と思ったが、読んでみるとなかなか面白くて、途中からは一気に読んでしまった。
立身出世の大実業家ではあるが冷徹な父と絶縁し、しがないアパレルの営業をする主人公が、地下鉄の出口からタイムスリップして見る真実の父の姿。
偶然の出会いが続き、最後はすべての登場人物がつながる、韓国映画なみのご都合主義ではありましたけどね。
変えようとしても変えられないことと、変えるつもりも無いのに変わってしまうこと、それは神の意思なのか、最後は愛する人の存在自体が消えてしまうという、なんとも悲しいタイムパラドックス。
ところで、私の生まれ育った町にも、主人公の町「新中野」と同じ地下鉄丸の内線が走っていた。
今の無機質なアルミ製の車両ではなく、赤い鉄製のやつ。
物心ついたときは、もうこの電車に乗っていた。高校もこの電車で通学した。
本郷三丁目から後楽園へ、突然光が差込み、右手には遊園地のジェットコースターが、車体の模様と同じ美しいサインカーブを描いている。
自分の中の原風景のひとつです。
2)ワイルド・ソウル(垣根涼介)
戦後のブラジル移民政策は、ジツは棄民政策だった。
なすすべなく命を落とした父母や仲間の恨みを晴らすため、外務省に戦いを挑む男たち。
1000ページ近い長編の割には、1週間足らずですっと読んでしまった。
正義感やプライドや美学よりも、組織の論理を優先させ保身を図るやつ、私は大嫌いです。
強くて、天真爛漫で、天然で、エッチがすごい衛藤カルロス啓一、いいですねー。
いろいろされちゃう貴子ちゃんも素敵でGOOD。
3)不良少年の夢(義家弘介)
「ヤンキー母校に帰る」でTVドラマにもなった、北星余市のヤンキー先生の本。
あのドラマにははまりました。
古本屋の店頭で、¥100均一になっているのを見つけて、つい買ってしまいました。
「あなたは私の夢だから、、」こういうのに弱いんですよねー、ワタシ。
浅田次郎の初期の作品で、最近の作品ほど技巧に走っていなくて、却って素直に感動できますね♪
私も父親の実家が「東高円寺」にあったので、写真にある「赤い鉄製」のやつ、メッチャ懐かしいです☆
赤に白地の模様入りなんてカワイイ電車、他にないですよね。
「地下鉄に乗って」、最近(去年の秋?)映画化されましたよね。
多分見ないと思うけど。
私は、とにかく丸の内線が好きで、後楽園から新宿に行くのもこれを使っていました。
ちょっと歩いて水道橋からJRに乗れば早い、と気がついたのは、高校3年の時でした。