ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

奥武蔵ウルトラマラソン完走記

2011-08-07 22:53:04 | マラソン・レース
結論から言ってしまうと、10時間13分55秒、過去9回の出場の中でセカンドワースト記録でした。
ワースト記録は03年の初出場の時の10時間17分ですが、このときは、まだフルマラソンが4時間半くらいだったので、事実上ワーストを更新したと言っていいでしょう。
でも、結果はさることながら、なかなかそれなりに面白いレースでした。

朝は、スタート直後から晴れて暑かったです。
奥武蔵のコースは、最初の13kmで小さな山を上って下りて、19kmから本格的な上りが始まるのですが、この13~19kmの間が曲者。
真夏でも山の中に入ってしまえば木陰で幾分なりとも暑さは和らぎ、標高の高いところまで上ってしまえば涼しさも感じるのですが、13km~19kmは全くの下の道なので、とにかく暑い。
昨年も、この暑さにやられて山を上れなくなってしまったのですが、今年も全く同じ展開になりました。
15km通過タイムは1時間36分、これは8時間台のタイムの時とほぼ同じペース、特に突っ込んでしまったわけではないのですが、身体の芯が熱を持ってしまったような感じで上り坂を走れない。
とにかくエイドのたびに水を頭からかけてもらって、上り坂は歩く。
涼しいところまで上がり、体調が復活するのを待つ。
35kmの高山のエイドくらいから、やっと走れる感じになってきました。
もう既に速いランナーが折り返してきてます。
高山の手前でトップとすれ違うのは初めて、どんだけ速いんだか、自分が遅いんだか。

41km地点の刈場坂峠、ここまで来ると、もう大きな上りはないのですが、時計を見ると既に5時間20分、自己ベストだった09年は4時間45分くらいでしたから、もうお話にならないくらい前半の上りで時間がかかっちゃってます。
でも刈場坂から折り返しの間は、すれ違うランナーとエールを交わして、元気がもらえるところ。
ここまでくると涼しいし、ここはもう開き直って明るくハイタッチをしながら走ります。
大江戸飛脚会は総勢22名、会社のランニングクラブからは6名、他にも一緒にコース試走をしたO庭さんたT村さん、ジョグノート、ブログ仲間のネオスさん、モトチカさん、やっさるさん、旧友のあんころさんとそのお友だち、それ以外にも、、、奥武蔵はたくさんのラン友と出会えるので、たくさん声を掛け合えて、楽しいです。

折返し地点から刈場坂まで戻ってくると、あとはもう25km下るだけ、といっても、結構上り坂もあるんですけど。
元気が残っていれば3時間は余裕で切れるのですが、今日は全くそんな気がしません。
元々故障中だった右足首がしくしく痛む上に、水を被りすぎてソックスがふやけ、マメまで出来てしまって、これまた痛い。
それと、いつものことですが、胃も、ものを食べるとはきそうになるくらい弱ってきています。
ちょっとでも上り坂があると歩き、飯森峠の大江戸の応援団のスペシャルエイドでは座り込んでお休みしてしまいました。
普通なら、せめて10時間は越えないようにとか、いろいろ考えるのですが、今日に限ってはもう何にも考えません。

このまま完走だけのつまらないレースで終わるところだったのですが、今日はここからが面白かった。
見晴台のエイドで、折返し地点で私を抜いていった会社のクラブのyacchiさんが椅子に座ってお休みしているのを発見。
熱中症になって休憩していたが、大分回復したのでゆっくりでもゴールまで行きたいと言うことでした。
これは、yacchiさんに優しい男をアピールするチャンスであると同時に、タイムがとんでもなかった言い訳にも使えます。まさに一石二鳥ということで、躊躇なくお供をすることにしました。

顔振峠でマッキーがおいついてきました。
まだ余裕があるようなので先に行かせたのですが、前方に立ち止まってこちらを見ています。
私も一緒に連れて行ってくださいということだったので、お供に加えました。思わぬ桃太郎展開、ドラクエ展開で仲間が増えていきます。
その後、yacchiさんの調子も戻ってきて、一旦は追い抜いていったOKUちゃん、スノトレさんと清流エイドで再び合流。白玉ぜんざいを食べているとアベベくんとハヤジュンもやって来て、総勢7名でゴールを目指すことになりました。

少し前から空には暗い雲が広がり、遠くでは雷鳴が聞え、時々パラパラと雨が落ちてきます。
涼しくてすごく助かったのですが、清流エイドからの最後の下りの時は、まだ5時前だというのにもう夜のように真っ暗、ヒグラシのなく林道を集団で下ります。
雷も段々近くなってきて、雨も強くなってきました。どうやら行く先の鎌北湖方面はすっぽりゲリラ豪雨エリアみたいです。
鎌北湖の駐車場あたりはまさにバケツをひっくり返したような雨、CATS&DOGS。
雷鳴はとどろき道は冠水、くるぶしまで水に浸かります。
最後の鎌北湖のエイドで指示を仰ごうと思ったのですが、エイドは既に開店休業状態、「あと2.3kmなので、雨宿りとか考えずにとっととゴールしちゃってください。」ということでした。(そういう意味のことを言ったということです、念のため。)

下り坂の歩道はもう川になっちゃってます。
横殴りの雨で顔に当たると痛い、目も開けていられません。
早々にゴールしていたしまじろうさんが走って迎えに来てくれました。
しまじろうさんの伴走で、集団でゴールを目指します。
ゴール50m前で一旦集合、全員で手をつないで集団ゴール。
いや、雨の中でも基本気にせず走る私ですが、あれほどの雨は初めてです。
やす会長はじめ応援に来てくれたメンバーも、先にゴールしてたメンバーも、あまりのことで心配してくれていたみたいで、チームの女性全員を拾っての集団ゴール、正解でした。

会場の体育館、雨漏り(とっさのことで窓を閉められなかった?)はするし、着替え中に停電までしてくれました。


とまあ、こんなレースだったわけですが、内容はともかく、連続完走がつながってよかったです。
来年はいよいよ10回目、しっかり良いレースをしてグリーンゼッケンを取りたい。
頑張ります!


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2 コメント

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お疲れ様でした (やす)
2011-08-09 23:05:35
RASCALさん最後は大変なレースになってしまいましたが、一緒に走った女性陣にとってはとても頼もしい存在だったと思います。
ナイス判断でした。
そして来年はグリーンゼッケンリーチですね。
ぜひ獲得してもらいたいです。
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あれも奥武蔵のうち (RASCAL)
2011-08-10 08:02:49
やす会長
山の天気ですからね。
やはりウルトラは、特に奥武蔵は、何があるか分からなくて、それもレースのうちってことでしょう。
今年はこんなレースになりましたが、来年はちゃんと準備して、グリーンゼッケン獲得にふさわしいレースにしたいです。
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