ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

終物語(上)

2013-11-04 11:18:50 | 読書
物語シリーズ・ファイナルシーズン、当初は物語シリーズ終焉三部作として3巻で終わるはずが、3巻目にあたるこの終物語(上)でも、終わりの気配は全然見えてこない。まあ、面白いからいいけど。

終物語(上)、内容的にはおうぎフォーミュラ、そだちリドル、そだちロストの3編。
セカンドシーズンでも怪しい、黒幕的雰囲気でたびたび登場していた忍野扇と暦くんの出会い、そして新登場キャラの老倉育(おいくら そだち)と暦クンの、過去の確執の物語でした。
暦くんと老倉育の過去を、米澤穂信の古典部シリーズのホータロー並みの推理力で次々と解いていく扇ちゃん。
暦くんはすっかり簡単に籠絡されちゃったけど、最後のそだちロストでは、羽川翼と対立。かなりの黒さを見せてます。
時系列的には10月後半、セカンドシーズンで言えば囮物語の直前、というか、撫子のあの事件も彼女が糸を引いていたことが裏付けられました。

以下はネタバレ、というよりも私の勝手な妄想、取るに足りない戯言ですが、
忍野扇は、例の怪異の敵のくらやみの仲間、というか、くらやみの具現化、擬人化したもので、人ではない。もちろん忍野メメの姪ではない。
基本的には、暦くんグループのラスボスの一味、というか多分中心人物。
怪異の抹殺を図る彼女は、忍野メメの姪を語り暦くんに近づき、暦ハーレムに揺さぶりをかける。
終物語(下)がその最終対決になるのだろうけど、第三局みたいになっている臥煙伊豆湖の動きが良くわかりません。
最初は暦くんと敵対しているのだと思っていたけど、もはやほとんど味方っぽい。

って、終物語(上)を読みながら思っていました。
でも、読み終わって、あまりにも忍野扇が怪しすぎるので、西尾維新さんは、物語シリーズは、そんなありきたりではおわらないんじゃないかと、逆に思ってしまいました。
大どんでん返し?例えば、忍野扇は、実はくらやみと戦う一族だったりして。
さてどうなるんでしょうか。
物語シリーズ全体が、壮大で、意外と緻密なミステリー仕立てになっているので、この先が楽しみです。

そういえば、猫物語(白)だったけか。日本にエピソードさんがいたというエピソード?がまだ回収されてませんね。
あれ、確か8月だったので、次巻ではまた時系列を遡らなければならないのでしょう。
ホントにあと2巻で終わるのかな。

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