ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

今さらながら「都知事選」の感想

2014-02-15 09:27:47 | 政治経済
ソチオリンピック、羽生クンの金メダルで盛り上がっているときに、今さらながら盛り上がりに欠けた都知事選の話です。

舛添要一 211万2千票、宇都宮健児 98万2千票、細川護熙 95万6千票、田母神俊雄 61万8千票。
一般的には予想通りの結果ということなのでしょう。

私は、東京に生まれ育った、東京を愛するものとして、知名度抜群で対抗馬とみられていた細川さんが2位にもなれなかったこを、「良かった」と思っています。
反原発は個人の自由ですからかまいませんが、彼は、自らの政治信条を主張、実現する場として都知事選を選んだわけで、東京を良くしよう、都民に奉仕しようという気持ちで立候補したわけでは全くない。応援の小泉元首相も同様です。
失礼ながら、あの高齢で都知事の激務に耐えられるのかなと心配でしたが、そこへ小泉さんの「反原発以外は、都知事なんて誰がやっても一緒」との暴言。小泉さんは大好きな政治家だっただけにすごく残念でした。

ちょっと意外だったのが、田母神さんの善戦。
票数だけを見て「惨敗」と書いていた左寄りの新聞もありましたが、それは悔し紛れ、この現実を認めたくなかったのでしょう。

一昔前だったら泡沫候補だったでしょう。
それが堂々の61万票、元総理連合軍の約2/3の票数を獲得しているわけで、正直びっくりです。
投票率の低い20代、30代男性の支持率は当選した舛添さんに次いで2位だったとも聞きました。
彼の威勢の良い主張が若者の心をとらえたということなのでしょう。

私は、友人から「歩く産経新聞」などと言われることがある、やや右寄りの人間です。
また、ヲタク的な歴史好きで、中韓や自虐史観の日本人の方とは、はっきりと異なる立場をとっています。
そんな私ですら、田母神さんが自衛隊の幕僚長を更迭される原因になった論文を読んだとき、「これは偏っている」と感じました。
普通に「ウヨク」です。

どこぞの国のように、自国の史観を絶対的なものとし、それ以外をすべて妄言と決めつけるような姿勢は、はっきり間違っていると思います。
歴史認識は立場によって多様でしかるべきですが、それは、その史観がファクトに基づいていることが前提となります。
それがいかに自分にとって心地よい耳ざわりであろうが、事実を捻じ曲げてはいけない。
私は、田母神さんの歴史感は、事実の曲解という領域に入っていると思います。

まあ、これは都知事選、歴史認識が争点になるわけでは全然ありません。
でも、彼のような人がメジャーで戦える世の中になったんだなと、戦後に米軍が日本にかけたまじないが解けてきたのだなと、そんなことを感じました。
左右両方の極論に動じないように、日本は歴史教育をしっかりとしなければなりません。
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