ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

新書のベストセラー

2006-05-24 22:25:05 | 読書
「バカの壁」以来、新書版のベストセラーってのが結構あります。
話題に乗り遅れないために、ポイントは抑えておきたいということで、「下流社会」「国家の品格」「さおだけ屋はなぜつぶれないか」「人は見た目が9割」と立て続けに読んでみました。

内容としては、大体「なるほど、そういうことね。」という程度の感銘度ですが、売れるだけあって、共通点があります。

まず、本のタイトルが人目を引くこと。
まさに見た目が9割、印象に残るタイトルをつけた者勝ち。
「さおだけ屋・・・」に「市井の会計学」なんて平凡なタイトルをつけていたら、こんなに売れてなかったでしょうね。

次に、内容が平易なこと。
岩波新書のイメージがあって、新書っていうのは難しいものという先入観がありましたが、これらは簡単にすっと読めてしまいます。
要するに、顧客ターゲットを広げたということ。
続けて「ウェブ進化論」を読みはじめましたが、これもそう。インターネットについての本でありながら、今までネットを知らなかった読者層を開拓できています。
惜しむらくは、タイトルが平凡だったこと、かな。

本の内容よりも、これらが売れているという事実が、マーケティング戦略の必要性、重要性を雄弁に語っていますな。
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3 コメント

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ウェブ進化論 (RASCAL)
2006-05-25 23:43:37
「まさ」さん

ちょっと前のブログで、「ウェブ進化論」のことを書かれていましたよね。

ジョギングシミュレータを作ってしまうほどのまささんが「目からうろこ」と言うんだから、この本、ちょっと期待してしまいます。



走る9番ライトさん

マスを獲得するということは、同時にコア・ユーザーを失う結果になるということ?

やっぱり、感銘を受けるのは、気の会う友人に薦められた本か、自分で書店で立ち読みしながら選んだ本、でしょうか。
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ベストセラー新書 (走る9番ライト)
2006-05-25 01:49:09
昨夜たまたま『人は見た目が9割』の書評を読んで、(読んでみよう)と考えたのですが、実はここに挙げてあるそのほかの4冊の新書は全部読んでいます。海外の数少ない日系書店の店頭に主に日本でヒットしたものばかりが並ぶ傾向があるのはしかたがないとしても、何だか最初から選択肢が限定されているようで、読んだ結果「まぁそんなもの」というものばかり(僕の感想もそんな程度だったのですが)ではチョット物足りないですよね。マーケティング戦略が成功しすぎると、こんな消費者も出てきますね。
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Unknown (まさ)
2006-05-25 00:02:45
おっしゃるとおり、岩波新書とかいうと難しいイメージがありましたが、読んでみると読みやすいのも多いですよね。

新書って(ハードカバーに比べて)ずいぶん安いですから、これからもがんばってもらいたいです。

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