6月は22冊、直木賞、直木賞候補作が8作。
◆流(東山彰良)
第153回直木賞受賞作。
私が初めて台湾に行ったのが82年、確かにあの頃の台湾はこんな感じだった。
歴史と国境を越えたスケールのでかいミステリーが根底にはあるものの、本質的には痛快青春小説でしょうか。70年代から80年代にかけての台湾を舞台に疾走する若者達を描いた、饐えた匂いがしてきそうなお話です。
毛毛との悲恋は切ないし、最後の宇文叔父とのシーンはグッときます。
◆利休にたずねよ (山本兼一)
第140回直木賞受賞作。
利休と彼にまつわる人の話をオムニバス形式で時代をさかのぼることで、最終的には秀吉に死を賜ることとなった彼の美学の根源を探る。
美が人の心や精神に満足感、充実感を与えるものなら、それはある部分相対的なものであるはずで、でも利休の美はそんなものではない。他者を凌駕する絶対的なもの。利休の美に対する頑迷さを形成していたものを垣間見させる、そんな小説。
タイトルの「利休にたずねよ」が秀逸。
◆等伯 (上・下) (安部龍太郎)
第148回直木賞受賞作。時は戦国、時代の流れにもてあそばれる画家、長谷川等伯。
割とおとなし目だった上巻と比較し、下巻はいろいろありました。
時代に、時の権力者に、ライバルに、そして自らの業に翻弄されながらも、おのれの道を切り開いた等伯。狩野永徳と石田三成が随分と悪者になっていてお気の毒。
◆暗幕のゲルニカ(原田マハ)
原田マハさんがまたやってくれた。しかも今度はピカソのゲルニカ。でも、作品の真贋を巡るミステリー仕立てだった「楽園のカンヴァス」とはだいぶ趣の違った作品。
第二次世界大戦前夜、ナチスドイツにおびえるパリと、テロの脅威に直面した21世紀のニューヨーク、時空を超えたサスペンス。 芸術に対する深い造詣と愛情はいつも通りの原田さんなのだが、今回の作品は平和に対するメッセージが強く打ち出されたものになっている。
やはり圧巻はラスト。「そうきたか!」と思わずうなってしまった。
今回(第155回)直木賞候補作、私はこれが直木賞でも当然と思います。
◆永い言い訳(西川美和)
永い言い訳は、妻が死んでも悲しめないことに対するものか、妻を愛せなくなっていたことに対するものか。そんな幸夫が、妻を亡くした喪失感に身悶えする大宮一家と出会い、変わっていく。幸夫の気持ち、すごくわかってしまう、実に身につまされる小説。
第153回直木賞候補の他、15年の山本周五郎賞候補作、本屋大賞第四位、この小説が評価されたということは、自分みたいに幸夫が理解できてしまう男がそこそこいるということ?
◆宇喜多の捨て嫁(木下昌輝)
戦国の梟雄、宇喜多直家にまつわる短編連作「宇喜多の捨て嫁」「無想の抜刀術」「貝あわせ」「ぐひんの鼻」「松之丞の一太刀」「五逆の鼓」。
天下布武とかそういう大義名分はなにもない、いやミスならぬいや歴でしょうか。弱肉強食、油断をすれば寝首をかかれる下剋上、裏切りのレクイエム、非業のカタルシス。
152回直木賞候補作ですが、なぜこれが受賞できなかったのか不思議。でも、好き嫌いが分かれる作品なのかもしれません。
◆ヨイ豊(梶よう子)
第154回直木賞の候補になった作品。直木賞を取った「妻をめとらば」同様に江戸時代の時代小説。
幕末という世の中の、価値観の大転換期に、時代に殉じ世の中から姿を消した浮世絵師たちのお話。意地と心意気ではどうにもならない時代の流れに抗い、押しつぶされていく絵師たちを、シンプルに、ストレートに描いた作品。
「妻をめとらば」に賞が行ってしまったのは、武士たちの哀しさを少しばかりの滑稽さで味付けした、直球と変化球の差かな。
◆終業式 (姫野カオルコ)
ほぼ同世代なので、谷村・バンバンのセイ!ヤングとか懐かしかったです。高校も共学だったので、自分もこんな感じで青春してました。
悦子にはかなりイライラさせられましたし、都築宏には、やっぱり男は馬鹿だなと。優子は考え過ぎだけどそれなりに共感させられました。って、男目線かな。
書簡体は、どれが本心でどれが嘘か、そう思って読まなければならないので、少し疲れました。みんな躓きながらも成長して、時間はかかったけど無事終業式を迎えられたということでしょうか。
◆ままならないから私とあなた(朝井リョウ)
「レンタル世界」は、実際にありそうな話かも。すべてをさらけ出せるっていっても、人間いつまでも若いままではいられないし。
表題作は、うーん、薫の言うことを分かってしまう自分がいる。都合のいい時だけ「できないことがあるからこそ人間は努力できるんだ」とか言って、ご都合主義で新しいものを使って古いものを押しつぶす。
なんにしても考えさせられる作品でした。朝井リョウさん、すごい。
◆バベル九朔(万城目学)
あまり深い意味はないけど奇想天外で面白味があるのが万城目さんの作風でしたが、今回のは奇想天外度は上がっていたが面白味って感じではなかった。
四条さんとカラス女とオノ・ヨーコ子と、もう一つ正体が良くわからなかった。深い意味があるのか、ないのか、文庫本になったら再読します。
◆天下一の軽口男(木下昌輝)
初代米沢彦八の一代記、笑いに魅せられ、笑いに一生をささげた男、その心に常にあり続けたのはある少女への秘めた想い。
歴史的にはほぼ無名の人物を題材にした歴史小説、普通なら面白かったで終わるところなんだけど、この著者の場合は、デビュー作の「宇喜多の捨て嫁」があまりにも強烈だったので、どうしてもそれと比べてしまう。
◆私は存在が空気(中田永一)
題名からいじめ関係?と思ったら全然違った。「少年ジャンパー」「私は存在が空気」「恋する交差点」「スモールライト・アドベンチャー」「ファイアスター湯川さん」「サイキック人生」、テレポーテーション、パイロキネシス、サイコキネシスなど、恋する超能力者たちの楽しく、気軽に読める短編集。
いつもの中田さんとはちょっと違うコメディ・タッチ。むしろ乙一さんっぽいかも。
◆最低。(紗倉まな)
著者は21歳の現役AV女優。
最初の短編を読んで楽屋落ち小説家と思ったが、あとの3編はそうではなかった。
又吉直樹さん、押切もえさん、加藤シゲアキさん、そしてこの紗倉まなさん、芸能界の方もなかなかに多彩で器用です。お若いし、まだまだこれからですよね。
◆オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン(小路幸也)
このシリーズもついに9冊目か。相も変らぬ堀田家の雰囲気、何もかもLOVEで絡めとってしまう、偉大なるマンネリに拍手。
青は亀梨くんで、すずみちゃんは多部未華子さんで、亜美さんは今話題の平愛梨さんで、、、TVドラマのキャストに脳内変換して読んでいるのですが、新しい登場人物が出てくるたびにさて困った。
◆掟上今日子の婚姻届(西尾維新)
この忘却探偵シリーズ、初作の「掟上今日子の備忘録」から1年半でもう6冊、西尾さん、掟上今日子もびっくりのスピード執筆ぶりです。
本作は初の長編、そしてこのシリーズ最高の傑作だと思う。今日子さんと厄介くんのキャラをそのままにちゃんとミステリーもしている。
付き合った男をすべて破滅させる魔性の女、囲井都市子に目をつけられ、プロポーズまでされてしまった厄介くん。 厄介くんに嫌悪感をあらわにしたり、一転恋人のような態度を取ったりして圧巻の謎解きをする今日子さん。今日子さんの魅力が満載の、とってもお得な一冊。
◆ケーキ王子の名推理 (七月隆文)
タイトルから日常ミステリと思ったらちょっと違った。難しい本の合間の箸休め、少女マンガ感覚で楽しく読めました。
◆バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)
シャーロックホームズは「冒険」「緋色の研究」に続いて3冊目。
シャーロキアンの方々には申し訳なきも今までの2冊はもう一つピンと来なかったが、これは面白かった。
ムアの荒涼とした風景と底なし沼、そして伝説の魔犬、謎解きもだけど、舞台装置が良いよね。
エッセイが2冊。
◆黄色いマンション 黒い猫 (小泉今日子)
私も、出身高校が外苑前で今の勤務地が表参道ですので、原宿には少なからずご縁があります。
そうか、KYON 2 はあのあたりに住んでいたのか。
すごく素敵に年を取っている人だと思います。そして素敵な文章を書く方だなと。彼女の文章は、心象風景の表現が上手で、そして読みやすい。
◆少年の名はジルベール(竹宮惠子)
少女マンガの黎明期を駆け抜けた竹宮惠子さんが「創作するということ」を余すことなく語った自伝。
確かに、自分が子供の頃に垣間見た少女マンガはワンパターンで、ヒロインに体温や体重は感じなかったし、背景に関しても実在していないどこかだった。
そんな少女マンガを変えたのはやはり萩尾望都さん、竹宮さんは、ファンの方には失礼だけど「森と木の詩」「地球へ…」までは脇役って感じでした。なるほど、そんな葛藤があったわけですね。
久々にビジネス本。
◆デッドライン仕事術 (吉越浩一郎)
ごもっともで、自分も、仕事を全部書き出して、時系列とデッドラインを設けるだけで、仕事の効率が2、3割上がったように思います。
ま、全部はね、「言うは易し、行うは難し」なんですけど。それより、これで999冊目!
◆海外ミステリ・ハンドブック (ハヤカワ・ミステリ文庫)
翻訳物はやや苦手なのだが、やはりミステリーを読むには海外の古典を読んでいないと。でも、たくさんあるのね、ミステリーって。
◆流(東山彰良)
第153回直木賞受賞作。
私が初めて台湾に行ったのが82年、確かにあの頃の台湾はこんな感じだった。
歴史と国境を越えたスケールのでかいミステリーが根底にはあるものの、本質的には痛快青春小説でしょうか。70年代から80年代にかけての台湾を舞台に疾走する若者達を描いた、饐えた匂いがしてきそうなお話です。
毛毛との悲恋は切ないし、最後の宇文叔父とのシーンはグッときます。
◆利休にたずねよ (山本兼一)
第140回直木賞受賞作。
利休と彼にまつわる人の話をオムニバス形式で時代をさかのぼることで、最終的には秀吉に死を賜ることとなった彼の美学の根源を探る。
美が人の心や精神に満足感、充実感を与えるものなら、それはある部分相対的なものであるはずで、でも利休の美はそんなものではない。他者を凌駕する絶対的なもの。利休の美に対する頑迷さを形成していたものを垣間見させる、そんな小説。
タイトルの「利休にたずねよ」が秀逸。
◆等伯 (上・下) (安部龍太郎)
第148回直木賞受賞作。時は戦国、時代の流れにもてあそばれる画家、長谷川等伯。
割とおとなし目だった上巻と比較し、下巻はいろいろありました。
時代に、時の権力者に、ライバルに、そして自らの業に翻弄されながらも、おのれの道を切り開いた等伯。狩野永徳と石田三成が随分と悪者になっていてお気の毒。
◆暗幕のゲルニカ(原田マハ)
原田マハさんがまたやってくれた。しかも今度はピカソのゲルニカ。でも、作品の真贋を巡るミステリー仕立てだった「楽園のカンヴァス」とはだいぶ趣の違った作品。
第二次世界大戦前夜、ナチスドイツにおびえるパリと、テロの脅威に直面した21世紀のニューヨーク、時空を超えたサスペンス。 芸術に対する深い造詣と愛情はいつも通りの原田さんなのだが、今回の作品は平和に対するメッセージが強く打ち出されたものになっている。
やはり圧巻はラスト。「そうきたか!」と思わずうなってしまった。
今回(第155回)直木賞候補作、私はこれが直木賞でも当然と思います。
◆永い言い訳(西川美和)
永い言い訳は、妻が死んでも悲しめないことに対するものか、妻を愛せなくなっていたことに対するものか。そんな幸夫が、妻を亡くした喪失感に身悶えする大宮一家と出会い、変わっていく。幸夫の気持ち、すごくわかってしまう、実に身につまされる小説。
第153回直木賞候補の他、15年の山本周五郎賞候補作、本屋大賞第四位、この小説が評価されたということは、自分みたいに幸夫が理解できてしまう男がそこそこいるということ?
◆宇喜多の捨て嫁(木下昌輝)
戦国の梟雄、宇喜多直家にまつわる短編連作「宇喜多の捨て嫁」「無想の抜刀術」「貝あわせ」「ぐひんの鼻」「松之丞の一太刀」「五逆の鼓」。
天下布武とかそういう大義名分はなにもない、いやミスならぬいや歴でしょうか。弱肉強食、油断をすれば寝首をかかれる下剋上、裏切りのレクイエム、非業のカタルシス。
152回直木賞候補作ですが、なぜこれが受賞できなかったのか不思議。でも、好き嫌いが分かれる作品なのかもしれません。
◆ヨイ豊(梶よう子)
第154回直木賞の候補になった作品。直木賞を取った「妻をめとらば」同様に江戸時代の時代小説。
幕末という世の中の、価値観の大転換期に、時代に殉じ世の中から姿を消した浮世絵師たちのお話。意地と心意気ではどうにもならない時代の流れに抗い、押しつぶされていく絵師たちを、シンプルに、ストレートに描いた作品。
「妻をめとらば」に賞が行ってしまったのは、武士たちの哀しさを少しばかりの滑稽さで味付けした、直球と変化球の差かな。
◆終業式 (姫野カオルコ)
ほぼ同世代なので、谷村・バンバンのセイ!ヤングとか懐かしかったです。高校も共学だったので、自分もこんな感じで青春してました。
悦子にはかなりイライラさせられましたし、都築宏には、やっぱり男は馬鹿だなと。優子は考え過ぎだけどそれなりに共感させられました。って、男目線かな。
書簡体は、どれが本心でどれが嘘か、そう思って読まなければならないので、少し疲れました。みんな躓きながらも成長して、時間はかかったけど無事終業式を迎えられたということでしょうか。
◆ままならないから私とあなた(朝井リョウ)
「レンタル世界」は、実際にありそうな話かも。すべてをさらけ出せるっていっても、人間いつまでも若いままではいられないし。
表題作は、うーん、薫の言うことを分かってしまう自分がいる。都合のいい時だけ「できないことがあるからこそ人間は努力できるんだ」とか言って、ご都合主義で新しいものを使って古いものを押しつぶす。
なんにしても考えさせられる作品でした。朝井リョウさん、すごい。
◆バベル九朔(万城目学)
あまり深い意味はないけど奇想天外で面白味があるのが万城目さんの作風でしたが、今回のは奇想天外度は上がっていたが面白味って感じではなかった。
四条さんとカラス女とオノ・ヨーコ子と、もう一つ正体が良くわからなかった。深い意味があるのか、ないのか、文庫本になったら再読します。
◆天下一の軽口男(木下昌輝)
初代米沢彦八の一代記、笑いに魅せられ、笑いに一生をささげた男、その心に常にあり続けたのはある少女への秘めた想い。
歴史的にはほぼ無名の人物を題材にした歴史小説、普通なら面白かったで終わるところなんだけど、この著者の場合は、デビュー作の「宇喜多の捨て嫁」があまりにも強烈だったので、どうしてもそれと比べてしまう。
◆私は存在が空気(中田永一)
題名からいじめ関係?と思ったら全然違った。「少年ジャンパー」「私は存在が空気」「恋する交差点」「スモールライト・アドベンチャー」「ファイアスター湯川さん」「サイキック人生」、テレポーテーション、パイロキネシス、サイコキネシスなど、恋する超能力者たちの楽しく、気軽に読める短編集。
いつもの中田さんとはちょっと違うコメディ・タッチ。むしろ乙一さんっぽいかも。
◆最低。(紗倉まな)
著者は21歳の現役AV女優。
最初の短編を読んで楽屋落ち小説家と思ったが、あとの3編はそうではなかった。
又吉直樹さん、押切もえさん、加藤シゲアキさん、そしてこの紗倉まなさん、芸能界の方もなかなかに多彩で器用です。お若いし、まだまだこれからですよね。
◆オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン(小路幸也)
このシリーズもついに9冊目か。相も変らぬ堀田家の雰囲気、何もかもLOVEで絡めとってしまう、偉大なるマンネリに拍手。
青は亀梨くんで、すずみちゃんは多部未華子さんで、亜美さんは今話題の平愛梨さんで、、、TVドラマのキャストに脳内変換して読んでいるのですが、新しい登場人物が出てくるたびにさて困った。
◆掟上今日子の婚姻届(西尾維新)
この忘却探偵シリーズ、初作の「掟上今日子の備忘録」から1年半でもう6冊、西尾さん、掟上今日子もびっくりのスピード執筆ぶりです。
本作は初の長編、そしてこのシリーズ最高の傑作だと思う。今日子さんと厄介くんのキャラをそのままにちゃんとミステリーもしている。
付き合った男をすべて破滅させる魔性の女、囲井都市子に目をつけられ、プロポーズまでされてしまった厄介くん。 厄介くんに嫌悪感をあらわにしたり、一転恋人のような態度を取ったりして圧巻の謎解きをする今日子さん。今日子さんの魅力が満載の、とってもお得な一冊。
◆ケーキ王子の名推理 (七月隆文)
タイトルから日常ミステリと思ったらちょっと違った。難しい本の合間の箸休め、少女マンガ感覚で楽しく読めました。
◆バスカヴィル家の犬 (コナン・ドイル)
シャーロックホームズは「冒険」「緋色の研究」に続いて3冊目。
シャーロキアンの方々には申し訳なきも今までの2冊はもう一つピンと来なかったが、これは面白かった。
ムアの荒涼とした風景と底なし沼、そして伝説の魔犬、謎解きもだけど、舞台装置が良いよね。
エッセイが2冊。
◆黄色いマンション 黒い猫 (小泉今日子)
私も、出身高校が外苑前で今の勤務地が表参道ですので、原宿には少なからずご縁があります。
そうか、KYON 2 はあのあたりに住んでいたのか。
すごく素敵に年を取っている人だと思います。そして素敵な文章を書く方だなと。彼女の文章は、心象風景の表現が上手で、そして読みやすい。
◆少年の名はジルベール(竹宮惠子)
少女マンガの黎明期を駆け抜けた竹宮惠子さんが「創作するということ」を余すことなく語った自伝。
確かに、自分が子供の頃に垣間見た少女マンガはワンパターンで、ヒロインに体温や体重は感じなかったし、背景に関しても実在していないどこかだった。
そんな少女マンガを変えたのはやはり萩尾望都さん、竹宮さんは、ファンの方には失礼だけど「森と木の詩」「地球へ…」までは脇役って感じでした。なるほど、そんな葛藤があったわけですね。
久々にビジネス本。
◆デッドライン仕事術 (吉越浩一郎)
ごもっともで、自分も、仕事を全部書き出して、時系列とデッドラインを設けるだけで、仕事の効率が2、3割上がったように思います。
ま、全部はね、「言うは易し、行うは難し」なんですけど。それより、これで999冊目!
◆海外ミステリ・ハンドブック (ハヤカワ・ミステリ文庫)
翻訳物はやや苦手なのだが、やはりミステリーを読むには海外の古典を読んでいないと。でも、たくさんあるのね、ミステリーって。
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