ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

印象に残った本ランキング

2017-12-31 19:46:13 | 読書
今年読んで印象に残った本のベスト10を作成してみました。

1位:『ある奴隷少女に起こった出来事(ハリエット・アン・ジェイコブス)』
日本ではほぼ無名の本、この本を文庫本化し、今年の「新潮文庫の100冊」に選本した新潮社に拍手。奴隷であることがどういうことか、リアリティをもって知ることができました。

2位:『かがみの孤城(辻村深月)』
年末のミステリー本のランキングにも入っていましたが、ミステリーというよりも普通に小説として素晴らしい、いじめをテーマにしたファンタジー。
私は、来年の本屋大賞の本命と、勝手に予想しています。

3位:『幼女戦記(カルロ・ゼン)』
全8巻中3巻まで読みました。タイトルとは裏腹に萌え要素ゼロ。ファンタジー仕立ての本格ミリタリー・ライトノベルです。
性格の悪い日本のエリートサラリーマンが並行世界に魔道少女として転生、ドイツをなぞらえた帝国の魔道航空大隊長として、不本意ながら戦功を立て続ける。ライトノベルながら、戦争の本質とは何かを考えさせられます。アニメも良い出来でした。

4位:『エロマンガ先生(伏見つかさ)』
これもアニメ化されたライトノベル。高校生ライトノベル作家と、イラストレーターの血のつながらない妹の、萌え要素満載のドタバタラブコメ。

5位:『邂逅の森(熊谷達也)』
第17回山本周五郎賞、第131回直木賞をダブル受賞した、東北の寒村の熊狩りを生業とするマタギの話。自然とともに生きる生のすさまじさを感じます。

6位:『罪の声(塩田武士)』
グリコ森永事件を題材にしたミステリーだけど、もうこれが事件の真相なんじゃないかと思えるほど、リアリティが半端ない。

7位:『ジェリーフィッシュは眠らない(市川憂人)』
ジェリーフィッシュと呼ばれる気球状の飛行体で起きる、あのアガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」を彷彿させる本格ミステリー。

8位:『勝手にふるえてろ(綿矢りさ)』
今、映画化されているみたいですね。中二病のまま大人になってしまったヒロインの曲がりっぷりがなんともコミカル。

9位:『オリンピックの身代金(奥田英朗)』
1964年に開催された先の東京オリンピックの、開会式に届いた爆弾予告。オリンピック景気に沸く東京と、まだ貧しい東京以外の日本、奥田さんとしては珍しい社会派サスペンス・ミステリー。

10位:『室町無頼(垣根涼介)』
垣根さんの歴史ものは「光秀の定理」に続き2作目。歴史ものには珍しい室町時代の、疾走感あふれるエンタメ小説。

さて、来年はどんな本と出合えるかな。
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