古代史ヲタクの私です。
黒岩重吾さんの歴史小説を、古い順から読んで、もう16冊になりました。ちなみに、ほとんどが再読です。
卑弥呼から始まって、ヤマトタケル、神功皇后、雄略天皇、継体天皇、ここまでは各時代の代表的人物1人だったのですが、6世紀も後半に入って、同時代の人を主人公にしたものが並行で書かれるようになりました。
「紅蓮の女王」は推古女帝、「磐舟の光芒」は物部守屋、「聖徳太子~日と影の王子」は厩戸王子、若き日の聖徳太子その人が主人公。
「斑鳩宮始末記」は調首子麿呂(つぎのおびとねまろ)という聖徳太子の腹心の舎人が主人公なのですが、単に古代を舞台にしたミステリーなので歴史小説の話からは除外します。
年代で言えば西暦570年から600年くらいまで。
この時代の最大の黒幕にして権力者は言うまでもなく蘇我馬子、権謀術策の限りをつくし頂点に上り詰めるそのさまが、それを取り巻く要人の視点で描かれています。
物部守屋は権力闘争の末敗れる最大のライバル、推古女帝はうまく利用された?協力者、聖徳太子も、同盟者というよりライバルというほうが近いのかもしれません。
物部守屋は、運が悪かったというか、組んだ相手が愚鈍過ぎたというか、でも、敗者の美学を感じます。
推古女帝は、恋と復讐に燃える女。
厩戸王子は理想に燃える若き政治家かな。全4巻の長い小説の割には、王子が20代前半で小説はほとんど終わっていて、最後でちょっと死亡フラグが立っちゃったって感じ。
肝心の蘇我馬子を主人公にした小説がないのですが、その時馬子はきっとこう考えていたに違いないと、想像力を働かせることにしましょう。
お次は600年から645年の大化の改新くらいまでを一気に行こうかと思っています。
「中大兄皇子伝」「落日の王子」(蘇我入鹿)、「斑鳩王の慟哭」(聖徳太子・山背大兄王)とりあえずここまでかな。
古代史を題材にした小説って、黒岩さん以外ほとんどないんですよね。
永井路子さんが「美貌の女帝」(元正天皇)、「氷輪」(鑑真、孝謙女帝)を書いていますが、黒岩さんに比べると作品数も少ないし、時代もやや下がります。
古代史の小説に詳しい方、ご存知でしたらぜひ教えてください。
黒岩重吾さんの歴史小説を、古い順から読んで、もう16冊になりました。ちなみに、ほとんどが再読です。
卑弥呼から始まって、ヤマトタケル、神功皇后、雄略天皇、継体天皇、ここまでは各時代の代表的人物1人だったのですが、6世紀も後半に入って、同時代の人を主人公にしたものが並行で書かれるようになりました。
「紅蓮の女王」は推古女帝、「磐舟の光芒」は物部守屋、「聖徳太子~日と影の王子」は厩戸王子、若き日の聖徳太子その人が主人公。
「斑鳩宮始末記」は調首子麿呂(つぎのおびとねまろ)という聖徳太子の腹心の舎人が主人公なのですが、単に古代を舞台にしたミステリーなので歴史小説の話からは除外します。
年代で言えば西暦570年から600年くらいまで。
この時代の最大の黒幕にして権力者は言うまでもなく蘇我馬子、権謀術策の限りをつくし頂点に上り詰めるそのさまが、それを取り巻く要人の視点で描かれています。
物部守屋は権力闘争の末敗れる最大のライバル、推古女帝はうまく利用された?協力者、聖徳太子も、同盟者というよりライバルというほうが近いのかもしれません。
物部守屋は、運が悪かったというか、組んだ相手が愚鈍過ぎたというか、でも、敗者の美学を感じます。
推古女帝は、恋と復讐に燃える女。
厩戸王子は理想に燃える若き政治家かな。全4巻の長い小説の割には、王子が20代前半で小説はほとんど終わっていて、最後でちょっと死亡フラグが立っちゃったって感じ。
肝心の蘇我馬子を主人公にした小説がないのですが、その時馬子はきっとこう考えていたに違いないと、想像力を働かせることにしましょう。
お次は600年から645年の大化の改新くらいまでを一気に行こうかと思っています。
「中大兄皇子伝」「落日の王子」(蘇我入鹿)、「斑鳩王の慟哭」(聖徳太子・山背大兄王)とりあえずここまでかな。
古代史を題材にした小説って、黒岩さん以外ほとんどないんですよね。
永井路子さんが「美貌の女帝」(元正天皇)、「氷輪」(鑑真、孝謙女帝)を書いていますが、黒岩さんに比べると作品数も少ないし、時代もやや下がります。
古代史の小説に詳しい方、ご存知でしたらぜひ教えてください。
古代史は『眉輪王』(著:野溝七生子)はいかがでしょう。安康天皇と葛城氏本宗家の存亡が絡んでくるあたりのお話です。