ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

21年11月に読んだ本

2021-12-08 07:52:34 | 読書
読書欲大幅減衰中で今月も読んだ本は6冊のみ。💦

でも、何とか今年の「新潮文庫の100冊」の残り2冊を読了、これにて全冊読破を達成しました。
◆インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選 (H・P・ラヴクラフト)
地球外生命体、海底人?人ならざる者の迫りくる恐怖、ずいぶん前に書かれたものなのですね。でもあまり古い感じはしなかった。昔「這いよれニャル子さん」なるアニメ(内容はこの本と似ても似つかない)がありました。他にもゲームキャラ等に使われている例あり、そうか、これが元ネタだったんだ!これにて今年の「新潮文庫の100冊」読了しました。
◆妄想銀行 (星新一)
毎年お約束の星新一さんのショート・ショート1冊。変わらず安定の面白さ。
読了日:11月08日 著者:星 新一

◆兇人邸の殺人(今村 昌弘)
シリーズ三作目は廃墟の遊園地の中の奇妙な館で大鉈を持った2メートルを超す怪物が夜な夜な逃げ惑う人間の首を切り落とすという、第一作に勝るとも劣らない奇想天外なクローズドサークル。
そんな絶望的な環境下でさらに起きる連続殺人事件。それでいて結末はちょっと物悲しい、エンタメ要素満載の本格ミステリー。「このミス」等年末のミステリー・ランキング入り間違いなしの快作。

◆貝に続く場所にて(石沢 麻依)
21年上期の芥川賞受賞作。以前受賞した「百年泥」のような作品。
異国の地で時間と記憶があいまいになり、現実と非現実が入り混じる。情緒的で感覚的な文章はいかにも純文学、いかにも芥川賞。幻想的な東日本大震災の鎮魂小説。

◆おれたちの歌をうたえ(呉 勝浩)
疎遠になっていた小学生時代の親友が死んだ。残された五行詩に隠された暗号が指し示す真実は。。。
昭和、平成、令和の三時代にわたる大河ミステリー。つかみは十分でワクワクしながら読み進めたが、600ページは長いし、事件の真相もこねくり回しすぎでかなり体力が必要でした。個人的にはちょっと不完全燃焼だった直木賞候補作。

◆ナキメサマ (阿泉 来堂)
元カノの小夜子のルームメイトを名乗る女性の突然の訪問を受けた尚人。両親を失い、古い因習にとらわれた故郷の村で消息を絶った小夜子を救うために尚人たちは村に乗り込む。という図式がどんでん返しされるミステリーホラー。ちょっとこねくりまわしすぎの気もするが、まあ、楽しく、怖く読めました。
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