楽しみにしていたラケル・アンドゥエサのリサイタル。
FMで聴いて以来、すっかりファンになってしまった彼女の声は、とびきりの
美声というわけではなく、ハスキーで、時には掟破りの歌い方もする。
それが、オスティナートに乗る古い歌にピッタリで、時には凄味さえ感じる。
それにしても、通して聴くとモンテヴェルディの圧倒的な偉大さが、今更ながら
胸にせまる。凄いヒトだ。
伴奏もFMの時はテオルボだけだったのに、バロックギターも加わって、こっちの
方が表現の巾が広がるし、二人とも舌を巻く上手さ。
熊本地震のことを想ってアンコールに歌われたという、五木の子守歌も聴いてみたかった。
痺れたよ。