久しぶりにシェーンベルクの『地には平和』を。
モダンコーラスの最高峰と言っていい、スウェーデン放送の合唱団。
リゲティに続けて2曲目も無伴奏じゃマズイ(?)と思ったのか、後年オケを
付加したヴァージョンで演奏していてかなり残念。
絶対無伴奏の方が良いのに。
この曲はシェーンベルクが無調に突入する前の本当にキレイな曲で、各節の
最後に繰り返される Friede,Friede,auf der Erde!(地には平和を)と
いうルカの福音書に出てくるフレーズがナカナカ頭から離れない。
私が自発的(仕事ではない時)に曲を書く時には、9割方調性の無いものに
なってしまうが、こういうのを聴くと本当に気持ちが揺らぐ。
常に、暗くていかに不安感を極限までに募らせるかを目標に曲を作る私には
無理なんだろうと思いつつも、キレイな曲もやっぱいいなあ。