昨年知り合った、大学時代の友人の息子さんT君に情報貰って、Evangelina
Mascardi(エヴァンへリナ・マスカルディ)のヴァイスリュート曲集を
購入。
大ファンのホプキンソン・スミスの弟子だそうで、先生ほど情緒過多(褒
め言葉です)ではないけど、トンボー(墓→故人を追悼する曲)では、泣
き泣きの演奏で、これは本当に聴いて良かった。
日本リュート界のパイオニア佐藤豊彦が、何十年か前に「古楽器奏者は
もっともっとロマンティックにならなければダメだよ」と言ってたのを
思い出した。
この録音は、その点でも抜群のバランス感覚を持っている。
初めて聴く曲もあって、これも初めて感じたのが、ヴァイスと言えども
若干ギャラントな香りがする曲もあるのね。
もうひとつ、バッハ的な厳しさばかりではなく、ハッとするような明るい
曲もあって(Sonata#91のラストとか)、これは発見。
ひとつ後悔。
ケチって輸入盤を買ったので、立派なライナーノーツを、英語で読まな
ければならず、シンドイ。