3月のはじめ、キャンパーからやや近い草むらにフーパーが3羽いるのを見つけた。
早速カメラをもっていったところ、3角関係はうまく話し合いがついたのか、2羽だけになっていた。
今まで一羽づつしか見たことがなかったから、比べようがなかった。今回2羽が一緒にいるとオスはくちばしが長い。すぐ彼はマッチョ君と名付けた。
メスはマッチョ君と比べるとくちばしは短く、口の横に白い斑点が見える。時々頭のとさか?か冠が立って、マッチョ君に ’いかが、私って素敵でしょ” と見せびらかしている感じ。
マッチョ君は草むらの土をつつきまわして食べ物を探しているらしい。 虫かミミズか掘り当てると急いでメスのところへ走って行って、彼女に口移しで食べさせている。
これはまさしくマッチョ君の求婚であり、彼女がえさをもらうことで、結婚の承諾を得たのだ。
マッチョ君は何度も何度も広範囲を歩き回ってえさを探し回り、せっせと彼女に口移し。
彼女の方は時々土をつついたりしているが、明らかに彼のプレゼントを待っている。
マッチョ君がえさをくわえてやってくると、彼女は雛がやるように大きな口をあけて ” 早く、早く ” と急き立てていた。
私の方、30分以上も写真を撮ったりビデオに収めたりでもう十分と帰ってきた。
さてそれから1週間後、キャンパーの近くに2羽が現れ、木の下の草むらを歩き回っている。
マッチョ君の方は忙しそうに足早であちこちつつきまわるが、決して彼女に口移しのえさをやらない。それでも彼女の方は新妻らしく嬉しそうにマッチョ君の後を追いかけまわしていた。
これって釣った魚にえさはやらないという昔の日本男性によく似ていると思わない?