サイトのすぐ近くにお城のようなカスバーがあった。近くへ拠ってみるとプール付きのホテルだとわかった。プールがあるほど水が豊富なのだ。
キャンプサイトからメルズーカの村は2kmほど、11時過ぎ散歩に行った。
町や村の入り口には必ず門があり、この村も例外でない。観光バスがここまでやってくるらしく、お土産店が数軒と砂漠冒険のトラベルエージェントが数軒あるばかりで、全く面白くない村だ。村までの砂丘近くにはホテルやキャンプサイトが並んでいるが、私たちの居るサイトが大砂丘に一番近いため今日もキャンパーが6台停車している。
こんな砂漠の乾燥地帯にまだ水の残っている沼地がありつがいの珍しいガチョウがすんでいる。又頭とお尻が白いこの黒鳥は砂漠地帯ではどこでも見られるが、ヨーロッパでは見られない。
太陽は焼けるほど熱いが、風が冷たい。お昼過ぎから急に風が強くなり、砂丘に行けないと心配したが4時近く収まってきたため、大砂丘を中腹まで登ることにした。大砂丘の向こう側がどうなっているかが知りたかったが砂丘の連なりが見えただけだった。この地域はアルジェリアの国境に近くモロッコからエジプトまでサハラ砂漠が広がっている。
私たちの反対側の砂丘の急斜面を登る一団が居て、望遠で見るとアラブ人の一団らしい。相当へたばって途中で寝転んでいる人や、両手両足で上っている人も居て、思わず笑ってしまった。