家の隣の空き地が駐車場になっちゃったren.です。看板のせいで、周囲の見通しが悪くなっちっゃた……。来冬の雪捨て場の確保が大変そうな予感。
● 「ダブルクロス・リプレイ・アライブ 覚悟の扉」
矢野俊策/F.E.A.R.富士見ドラゴンブック
表紙イラストは、しのさんのマイキャラ 紫帆
ダブルクロス(DX2)のリプレイ、第4期シリーズがついにスタート。
今回は、一人の少女がオーヴァードとして覚醒する物語。通常のゲームプレイよりも、スタート地点を前に置いた感じですね。
プレイヤーは、主人公(PC1)の七村紫帆に、DX2メインイラストレーター・しのとうこさん。ハードボイルド左遷支部長の九条柳也に、F.E.A.R.イラストレーター・安達洋介さん。元暗殺者メガネっ娘委員長の八重垣ミナリに、F.E.A.R.ライター・伊藤和幸さん。
そしてGMは、DX2デザイナーである、我らが王子・矢野俊策さん。
今までの無印、オリジン、トワイライトもそれぞれ面白かったですが、このアライブは、個人的にものすごくツボにはまりました。
歴代リプレイ登場人物の中で、紫帆の境遇には最も感情移入出来たように思います。
それはやはり、メインの仕掛けである「シナリオ中に覚醒する」というシチュエーションによって、等身大のキャラクターが表現されているからなのでしょうかね。
今までのリプレイキャラクターは、かっこいいけれども特殊な背景が多くて、自分に照らし合わせられないところがありましたから。
もうひとつツボなのは、やはり三郎の存在ですね。矢野さんは特に触れていませんけれど、これって魔女っ子モノですよね?(w 三郎は、まさにクリィミーマミのポジ&ネガ、マジカルエミのトポといった、サポートマスコットです。
私はこの手のものに大変弱い。というか、マジカルエミ大好きですから(w
もちろん、DX2らしさも無くしていません。つらく重い決断を、それでも前向きに進んでいくキャラクターの姿が描かれています。
まあ、ここをはずしたら、DX2じゃなくなっちゃうでしょうけれど(w
ただ、読み物としては面白かったですし、プレイの新しい方向性を示す(最近のF.E.A.R.リプレイは、そういうのが多いですね)のには役立ってはいますが、オリジンの大宙支部長や応理みたいに突飛な設定や、変わったコンボもありませんから、DX2プレイヤーとしてキャラクターを参考にするには向いていませんね。
でも実はアライブって、原点回帰の趣もあるのかもしれません。
考えてみれば、紫帆は無印のケイトような学生の野良オーヴァードですし、残りPCも支部長とUGN職員(ミナリは正しくはエージェントですが)というベーシックなワークスですしね。
そういう意味では、むしろどのリプレイよりもDX2初心者の入門向けシチュエーションなのかもしれません。なまじDX2に慣れちゃったから、「参考には向かない」とか思っちゃうのかな。反省(w
ともかく、おそらくゲームを知らなくても楽しめるリプレイとなっていると思いますので、学園サイキックアクションなんかが好きな方は、手にとられて損がないと思います。
特に「舞-HiME」ファンの方は、紫帆の見た目などが舞衣にかぶり、つい台詞が中原麻衣ボイスで再生されますのでお勧めです(w