いまだに「リリアとトレイズ」の新刊が買えないren.です。
単に入荷されてないだけなのか、売れに売れているのか。バイクが使えれば、遠い本屋にも足を伸ばせるのですが。早く春になれ~。
● 「アリアンロッド・リプレイ・ハートフル2 相望のメモリアル」
久保田悠羅/F.E.A.R.富士見ドラゴンブック
カッツのサークレット、変わってないよね(w
もともと小島めぐみさんのロールプレイを見たいがために買った前巻。私はアリアンロッドは未プレイです。
実は私、ファンタジーって苦手なんですよ。現代劇なら問題がないのですが、まったくの架空世界であるファンタジー世界って、生活様式が想像できないので、実感が持てないのです。当たりまえっちゃ当たり前ですが。
現代から続いているSF的未来世界やサイバーパンクなら、とんでもない宇宙人や超技術が出てきても想像ができるので、結局は個人的な趣味や属性みたいなものなのでしょうけれど。
閑話休題。
前巻「聖雪のキャンパス」では、こじまめPLのファムが主人公格でしたが、今巻は小暮英麻さんPLのカミュラがメインの物語。
シナリオ自体はミステリータッチですが、ストーリーはいまどき珍しいほどストレートな"前世モノ"。
10年程前には、数多く出版されていたミステリーファンタジーコミック誌に多かった題材ですね。時代は変わって、退魔アクション漫画に移行し、衰退したジャンルです。
どうやらそれとミステリー方向なのは、英麻さまの趣味のようですね。GMの久保田さんも、それをリサーチしてシナリオを組んだようです。
ファムとヴァリアス(PL;O畑さん)が初々しいラブコメ"ハートフル"なので、カミュラとカッツ(PL;きくたけさん)はドタバタラブコメ"ハートフル"になるのかなと思っていましたが、そのフラグは今回で倒れてしまいましたかね。まあ、英魔様ときくたけさんじゃ無理か(w
ミステリーシナリオって、やっている方は考えるのに必死になるんで面白いのですが、リプレイで読む読者にはイマイチかもしれませんねぇ。まったく面白くないわけではないのですが、もどかしいというか、退屈というか。
うちの週末会メンバーにも、ミステリーシナリオを作るのが好きなGMがいるのですが、あまりに凝った謎をしかけられて、PLがぶち切れることもしばしば(w
巻末の付録「ミステリータッチ・シナリオの作り方」にも書いていますが、結局、謎を解くのはキャラクターではなくプレイヤーなわけで、知識の引き出し以前に、TRPGの本質としてはエラーなんじゃないかとも思うこともあります
とはいえ、「俺のキャラは馬鹿だから、推理には参加しないよ」とは言えないわけで、演じているキャラクターによっては、思いついた解法を口にしづらいという状況になることもあるんですよ。
ですから、ミステリーシナリオをやる場合は、プレイヤーがキャラクターを作成する前に、GMはその旨を伝えておいたほうが良いと思います……というか、伝えてくれ!(w
能力値で知力に欠けるのは、技能やダイスへの気合注入によってどうにでも(?)なるんです。
シナリオの方向性を知らずに、ミステリー向きじゃないトリックスター的なキャラクターを演じ始めちゃってると、いざ推理が必要になったときに困るんです。普段は知性を隠していることにするしかなくなるんです(w
まあ、それもシナリオの仕掛けだといわれれば、文句言いながらも解きますけどね。
その点この「想望・・・」ではキャラクターもいい具合に回って、プレイヤーの要望も取り入れている、いい環境ですね。
英麻さんが素でシナリオ先読みとかしていますけれど、しっかり謎も解かれていますし。
すでに次回作も決まっているようですので、カッツの冥福を祈りたいと思います(w