3.青空フリーパスの2つの計画-8分の攻防
青空フリーパスはJR東海が発売している企画切符で、
土曜、日曜、祝日などに発売され、価格は2,570円である。
これで普通列車普通車自由席が1日乗り放題になる。
フリー区間は東海道本線二川駅から米原、関西本線の亀山まで、
紀勢本線の紀伊長島まで、中央本線の木曽福島駅まで、高山本線の下呂まで、
そして武豊線全線、太多線全線、名松線全線、参宮線全線である。
そのほか、伊勢鉄道線にも乗車可能で、これで快速「みえ」も利用可能になる。
この切符の存在は入院中に病棟に置いてあった雑誌で初めて知り、
いろいろと調べてこの切符で“名松線と武豊線の完乗-青空フリーパスの旅”を企画した。
この企画は名古屋で乗り換える快速「みえ51号」に乗り換えが可能かどうかで、
乗り換え時間は8分で、この時間で青空フリーパスを購入しなければならない。
今はみどりの窓口に並ばなくても券売機で購入できることになったが、
東海道新幹線「のぞみ1号」の到着と同時の8分なので、
券売機も人が並ぶ可能性もあり、一旦改札を出てこの切符を購入して再入場し、
快速「みえ51号」に乗り換えが可能かどうかは微妙である。
そこで“名松線と武豊線の完乗-青空フリーパスの旅”は、
快速「みえ51号」に間に合う場合と間に合わない場合では、
そのあとの計画が大幅に変わってくる。
そこで間に合う場合と間に合わない場合の2つの計画を作成した。
名松線と武豊線の完乗-青空フリーパスの旅 プランA
※プランA 快速「みえ51号」に間に合った場合
東海道新幹線「のぞみ1号」で名古屋まで行き、
8分の乗り換え時間で青空フリーパスを券売機で購入、
07:43始発の快速「みえ51号」で松阪[まで行く。
09:38松阪始発の名松線の全区間を乗り潰し、伊勢奥津から折り返して松阪に戻る。
4分の乗り換えで紀勢本線で亀山まで行き、ここで昼食を喰う。
14:24亀山始発の関西本線快速で1時間11分で名古屋まで戻り、
20分の乗り換えで東海道本線で武豊線の大府まで行く。
大府から折り返して三河安城で下車し、駅取材する。
17:44三河安城発の東海道新幹線「こだま672号」で東京に戻る。
名松線と武豊線の完乗-青空フリーパスの旅 プランB
※プランB 快速「みえ51号」に間に合わなかった場合
東海道新幹線「のぞみ1号」で名古屋まで行き、
43分の乗り換え時間で名古屋駅の券売機で青空フリーパスと、
帰りの松阪から名古屋までの快速「みえ20号」の指定席券を購入、
始発の関西本線でまず亀山まで行き、紀勢本線で松阪まで行く。
先に昼食を済ませ、13:09始発の名松線で伊勢奥津まで往復、
松阪で7分の乗り換え時間で快速「みえ20号」に乗り込み名古屋まで戻る。
夕食後、20:11発の東海道新幹線「のぞみ52号」で東京に戻る。
この計画では最初から武豊線の取材は諦めているので、
こちらを実行した場合のミッション名は、
正確には“名松線の完乗-青空フリーパスの旅 ”となる。
この計画はいつか実行しようと思いながら、ずっと保留になっていた。
青空フリーパスは伊勢鉄道線にも乗車可能であり、
名古屋から松阪に行くには伊勢鉄道線を使うのが近道になる。
青春18きっぷは伊勢鉄道線には乗れないため、
これを回避した計画が可能かを考えてみた。