rock_et_nothing

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ブラジルの国立博物館焼失

2018-09-04 22:43:23 | つぶやき&ぼやき
なんとも残念極まりない映像が、テレビの画面に映し出されていた。ブラジル、リオデジャネイロにあるブラジル国立博物館が、猛烈な炎に包まれて全焼し、2000万点以上に及ぶ貴重な収蔵品が失われてしまったのだ。
原因は、漏電によるもので、オリンピック後予算を大幅にカットされて、建物施設の老朽化と消火施設の不備が改善されなく、最悪の事態に至ったらしい。
たとえ詳細なデーターで残してあったとしても、オリジナルの持つ貴重さを凌ぐことはできない。
人類の存在意義を結集昇華させたもの、進化の足跡、宇宙の片鱗、いづれももう戻りはしない。
ブラジル国民も憤り激しく、抗議運動を起こしているという。
これは予期し、防ぎ、被害を軽減することが可能なことだっただけに、なんとも無念である。
ただし、唯一ままならないのは、人の怠慢、愚かさだった。
中には、警鐘を鳴らしていた懸命な人もいたであろうが、トップに愚者がいた場合、それは聞き入れられることは稀だろう。
おや?何かこれと似たシチュエーションがあったような・・・それによって取り返しのつかないことが起こってしまったことも。
はてさて、なぜもこうに人というものは、こうも不完全で、傲慢なものなのか。
そのような者たちが営々と成してきた結晶をみると、それでも人は愛すべきものなのだろうか、心が漣だってしまうのである。