rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

繰り返し訪れ振り返る場所、茨城県立歴史館

2024-12-05 10:47:02 | 散歩


数年おきに訪れている、茨城県立歴史館。
子供のころより散歩で、学校の行事で幾度となく来ては、手入れの行き届いた庭を楽しんでいた。
ここには、美しく紅葉する多くの樹木が植えられており、晩秋から初冬にかけて来館者の目を癒す。
今回は、イチョウの黄葉は最盛期を過ぎていたけれど、地面に隙間なく落ちた葉はさながら黄金の絨毯のようで、そこに樹幹のとその陰があたかも古代遺跡の神殿を思わせて、どのタイミングでもいいのだと思われた。
蓮池に向かう道にあるもみじは、これ以上鮮やかになれないだろうという発色で、歩く人を魅了する。
冬枯れの渋い色合いで変化をもたらす蓮池は、安定の美しさを保持して、変わらぬ存在を控えめに主張していた。
水車小屋から古民家、茶室に導く裏道には、様々な楓が植えられていて、紅葉のグラデーションを織り成している。
まさに「錦」と表現されるもの頷けた。
よく晴れて風もなく穏やかな小春日和の続いている、その中の美しい一日だった。








木漏れ日マニア または〇は正義!

2024-06-24 10:21:14 | 散歩


先日、夏至の日の2日前に、また鹿島詣でをした。
しっかりと踏み固められた地面が心地よい広く長い参道を歩いている時、ふと足元に目をやると、そこには木漏れ日が光の模様を描いていた。
遠くの隙間を抜けてきた光は丸く、近くの葉にさえぎられたものは葉の形を成していて、様々な光の強さと影の形が織り成す世界は、静かで美しかった。
木漏れ日の描く地上絵に魅せられて、幾久しく。
このブログでも時々取り上げている。
今回は、夏至も近いということで、太陽が地面に垂直近くに光を落とすことから、丸の形がとてもきれいだったような気がして、一人ではしゃぎ写真を撮ったのだった。





メロウでエモくチルな風景

2023-12-10 22:56:39 | 散歩






人によって、心に響くポイントは様々。
私にとってこのメロウなトーンの景色は、感受性を直に刺激してくる。
そして、心がゆったりとくつろぐのだ。
エモくてチルな感じ。
今日の日没前後の、トワイライトと表現されるころの風景の色合いも同様に。
しかし、これを目にできるのは、人工の光が席巻していない場合に限るだろう。
人工の光は、安心して暮らすのにとても必要だが、控えめな光の美しさを掠めてしまう。
より刺激のあるものに注意を向かされてしまうのは致し方がないにしても、目が眩んで大切なものを見落としてしまう反面もある。
私は、そんな控えめな美しさを愛でる心を大切にしていきたい。

11月の夏日

2023-11-03 22:26:50 | 散歩


もう少しで立冬だというのに、夏日が続く。
空にはうっすらベールがかかっているようで、それは黄砂の影響もあるかもしれない。
日ごろの運動不足を軽減するために、散歩に出かけた。
湖畔のサイクリングロードは、祭日もあいまって自転車を乗る人の姿が多い。
風はなく陽射しが降り注ぐので、20分ほど歩くと額に汗が流れるほどだ。
目に入る景色を構成するのは、青と黄色で占められて、大画面の抽象画の世界にいるようだった。
水辺で釣りを愉しむ人、公園で走る子供たちの姿が、その抽象画の世界に精気を盛り込み、ほのぼのとした休日感をあたえてくれていた。






ちょっとシュールでファンタジー

2023-10-30 22:26:34 | 散歩




土曜日の午後、家人と散歩に出かけた。
この日は、午前中に激しい雷雨があり、落雷はごめん被りたいけれど、雨が上がった後の大気はひんやりと澄んで光が輝いていた。
霞ヶ浦湖畔を散歩していると、船を係留するドックがあり、そこは完璧に凪いで水面は鏡のようになっていた。
めったにそのような場面に出会わないので、ドックの近くへ行って見た。
水面にぽっかり草が茂っている。
その形からすると、沈み加減の舟に何らかの条件がそろい草が生い茂ったのだろう。
ちょっとシュールな光景。
また鏡面効果で杭や他のボートの姿がくっきりと水面に伸び、水面と空の青が溶け合って、天地の区別が曖昧となり、幻想的でもある。
思いがけない不思議な美しさを見つけられて、とても心が満たされた日となった。