rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

彼岸花、花の姿美しく

2012-09-30 11:40:01 | 植物たち

白の彼岸花 30/9/2012


黄を帯びた彼岸花 30/9/2012


貧相で肩身の狭い赤の彼岸花 30/9/2012

大型で強い台風17号が、関東へと進路を向けている。
今夜には通過するだろう。

たくさんではないけれど、彼岸花が咲いている。
あの繊細な花が、嵐で哀れな姿にならないうちに、写真に収めよう。

白と赤の彼岸花、きちんと時を違わずに咲いている。
来年も、この時期に美しい姿を現してくれるはずだ。

有史以前から人が集まる、オーストリア:ザルツブルグ

2012-09-29 23:08:35 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」ドイツとの国境に程近い、オーストリアの古都ザルツブルグ。
「塩の砦」を意味するザルツブルグはその名の由来の通り、東南に世界最古7000年前より塩を産出するハルシュタット塩坑を控えている。
いまだに、年間27万トンの塩を産出するのだから、どれほどの埋蔵量があるのだろう。
ちなみに、ハルシュタットは、山に囲まれたハルシュタット湖に面した湖畔の街。
とても風光明媚で、特産の塩を使ったリラクゼーションが体も癒してくれるようだ。
ハルシュタットとザルツブルグの中間に、ザルツカンマーグートがあり、ここよりシャーベルク登山鉄道に乗ることができる。

ザルツブルグは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても有名。
そして、一番は、モーツァルトの故郷として知られている。
旧市街のゲトライデ通りにある黄色い外観の4階建ての建物は、モーツァルトの生家だ。
旅に明け暮れる生涯で、ウィーンに移るまで暮らした街。

さて、お待ちかねのグルメ。
シュヴァイテングラーテン?は、豚ロースのソテー。
それに付け合せる”クネーデル”は、固いパンをさいの目切りにし、炒めたタマネギと捏ね合わせ、丸めて焼いたもの。
もちもちとして、タマネギの香ばしさと甘さが、肉の付け合せにぴったり。
ザルツブルグは、ワインだけでなく、ビールも1000年以上前から親しまれている。
”ザルツブルグ・ビアブラーテン”は、牛肉の赤身の塊に、細ぎりベーコンをモザイク状に挿し込んで、黒ビールで柔らかく煮たもの。
ビール風味のソースが、肉の旨みにとても合う。
803年創業の老舗の名物スイーツ”ザルツブルカー・ノッケル”は、あわ立てた卵を皿に盛り、クランベリージャムをかけ、またあわ立てた卵を重ね、オーブンで焼き、仕上げにラズベリーソースをかける。
ふわふわとした食感と甘さが美味しいという。

有史以前から人が暮らしてきたこの地は、この街は、人を大きく惹きつける。
中世に、ザルツブルグの名がお目見えしたらしい。
今では、音楽の都として、毎年夏に開かれるザルツブルグ音楽祭で賑わいを見せる。
これからも、音楽を愛する人たちにとって、モーツァルト親派にとっては、聖地であり続けよう。
画面に流れる映像を見て、音楽と美しい自然で心洗われてみたいと、切ない気持ちになったのであった。

問いの大切さ、ヨースタイン・ゴルデル”ソフィーの世界”

2012-09-28 10:39:53 | 本たち
発表されてから、20年を過ぎて読んだ”ソフィーの世界”。
持ち前のへそ曲がりが、話題の時に手にとらせず、本の分厚さも扱いにくくて敬遠していた。
それが、上下巻に分かれ、手にとりやすい具合になったものを古本屋で見つけた。
とうとう読むお膳立てがそろったのだ。

もうすぐ15歳になろうとするノルウェーの少女が主人公で、ファンタジーミステリーの手法を取り入れ、哲学を中心に据えた物語りは進行していく。
ノルウェーでの15歳は、大人への仲間入りの歳。
日本で言うならば、元服の名残の14歳の立志式に当たる。
孔子の論語ならば、「吾十有五にして學に志す」か。
ただ生きるだけに終始しないで、よく考えよく生きることを促す意味も兼ねての実践的な哲学の勧めとして、大人の仲間入りをする年頃の人が、感情移入しやすいように設定されたのだろう。
もちろん、大人が読んでも面白く書かれている。

古代から現代に至る西欧を中心にした哲学の流れに、東方の哲学宗教や自然科学などを絡め、一元的視点に立たない気配りを感じる。
これは、作者が、ノルウェー人という地理的歴史的にユダヤ・キリスト・イスラム教の世界から距離を置いている素地もあるのだろう。
騒ぎの只中にいては、物事の状況を掴めないのと似ている。
初め読むときに、一元的立場で誘導されるのではないかという危惧を抱いて、警戒しながら読み進めていた。
しかし、2つの世界のやり取りを使っての思惑の駆け引きで、批判的に読み進める注意を散りばめてあったのは心憎く、作者自身の安全装置としてうまく作用していたと思う。

”問う”ことをしながら生きるのは、面倒かもしれない。
NO!を突きつけるだけではない批判的かつ冷静に判断を下すのは、困難を極めるだろう。
だが、まずは自分を戒め、他を諌めることは、すべての平安を気遣う第一歩になる。
驚きと感謝を持ってよりよく生きるためには、”問う”ことは始まりではないだろうか。
”問い”物事を探っていく上での、ガードとなりガイドでもある先人の足跡を辿るのは、とても有意義といえよう。
それには、何がどう流れているのかを知ることが先決。
まさに”ソフィーの世界”は、その指南書として手に取りやすい本だ。
できれば、子供たちに読んでほしいのだが、無理に読ませるのは逆効果。
私がこの本を読んでいた、この一ヶ月ばかり、部屋のどこかあり、目にしていたはず。
中くらいの人に、この本が面白かったことを話そう。
もしかすると、読む気が起こるかもしれないから。
そして、ソフィーやヒルデのように、哲学の面白さに目が開かれることを願っている。



野辺送りをする蟻

2012-09-27 11:10:30 | 生き物たち

バッタの弔い 27/9/2012


イモムシの弔い  

コンクリートのたたきの上に、なにやら一盛りの土がある。
これは、蟻たちが死んだ虫や小動物の野辺送りをした痕跡。
小ぶりなトカゲくらいなら、一晩で野辺送りは済んでしまう。
それにしても、必ず盛り土があとに残るのは、どういうわけなのか。
何かの死骸を見つけたならば、そこに集まる蟻たちは、必ず一抱えの土を運びやってくるのが決まりとでもなっているように。
死んだものは、土の褥にすえられて、跡形もなく天に召されるその葬儀を執り行う役目を、蟻は担っている。
庭の掃除をしていると、時々見かける小さな盛り土。
無駄なものは、不要なものは一つとてない、このすばらしき命のサイクルを、日々感じて生きている。


紅いガーベラ


アリッサム

みんな少しばかり体調不良

2012-09-25 22:46:00 | つぶやき&ぼやき
曇り時々雨、肌寒い一日だった。
最近のねこは、庭でゴロゴロしていない。
今日、夕方になってからふらりと現れ、「ごはん」をねだった。
顔を見て、特に具合が悪いようには思えない。
急激な気温の変化で寒さに対応できず、どこか快適な場所で体を慣らしているものと想像する。

かたや、中くらいの人は、先週から咽喉風邪をひいて、どうも調子がよくないようだ。
宵っ張りの性質だが、今夜は9時と早く寝た。
小さい人も、どことなくぱりっとしない。
家人にいたっては、季節の変わり目の春分と秋分の頃に起こる湿疹が、今回特にひどかった。
いつも眠いのを除けば、自分だけが、今のところ元気といえるだろう。

みんな少しばかり体調を崩している。
生き物だもの、すぐさま秋仕様にシフトはできない。
もっとも、長く暑すぎた夏の疲れが、さらに体の負担となって、適応するに必要な余力を奪ったのが響いているからなおさらだ。
とにかく、睡眠・バランスよい食事・笑うことを心がけるのが一番。
体調を整え、短い秋を楽しもう。
そして、ねこには心を込めたマッサージ。