土曜日の午後、家人と散歩に出かけた。
この日は、午前中に激しい雷雨があり、落雷はごめん被りたいけれど、雨が上がった後の大気はひんやりと澄んで光が輝いていた。
霞ヶ浦湖畔を散歩していると、船を係留するドックがあり、そこは完璧に凪いで水面は鏡のようになっていた。
めったにそのような場面に出会わないので、ドックの近くへ行って見た。
水面にぽっかり草が茂っている。
その形からすると、沈み加減の舟に何らかの条件がそろい草が生い茂ったのだろう。
ちょっとシュールな光景。
また鏡面効果で杭や他のボートの姿がくっきりと水面に伸び、水面と空の青が溶け合って、天地の区別が曖昧となり、幻想的でもある。
思いがけない不思議な美しさを見つけられて、とても心が満たされた日となった。