the teddy bear
近頃、アンフォルメルに惹かれる傾向にある。
ジャン・デュビュッフェは、フォートリエやヴォルスと並ぶ、アンフォルメルの芸術家だ。
彼は、ヨーロッパの既存の美的価値観に疑問を抱き、子供や未開人、精神障害者などによる芸術こそ真の芸術と考えた。
アール・ブリュット、生の芸術とした。
そして、その作品を集めた美術館を開設もする。
デュビュッフェの作る作品は、一見粗暴に思えるが、よく観るとユーモアがこめられている。
その点では、悲愴感に満ちたフォートリエやヴォルスと決定的に違うのだ。
彼の立体作品を観てみたい、その空間感を楽しみたいと、ますます思うようになってきた。
かつては、デュビュッフェのことをあまり気に留めていなかったのに、時の流れとは不思議なものであるよ。
bedouin on a donkey