毎日、種を蒔いている。
そこがどんな形をした土地のどのような土質かもわからず、ほぼ霧の中、種を蒔き続ける。
これらの土地には、幾人かの人々が訪れて、それぞれ、時には共同作業で種を蒔く。
いつ芽を出すとも知れない種を、ひたすら蒔き続ける。
時々土地が変わったり、しばらく訪れることがかなわなかったり、定期的に行ったり、毎日の場合もある。
ふっと霧が晴れて足元を見ると、小さな芽を発見できたときは、大きな喜びに包まれる。
その芽は、誰が蒔いたかわからない種のものであっても、種蒔きに従事した者ならば皆等しく発芽を喜ぶのだ。
そして、大きく育ってほしいと切に願いながら、水をかけ、肥料を施し、虫の食害や病気にならないよう気を配る。
果てしない労働。
しかし、誰かがそれをしなければ、土地は力を失ったり、地力を持て余して荒れ放題になったりと、大きな損失につながるのだ。
ある時期が来れば、蓄えた力を上手に使えるようになる土地もたくさんあるけれど、力の使い方をなかなか習得できない土地や、深い霧が一向に晴れなくてどうにもできないでいる土地が、いつまでもあるのも確かなこと。
種を蒔く人の応援を呼びたくてもままならないことも多い。
その土地の存在を忘れ去られてしまう不運が見舞うこともある。
種を蒔く人の見習いとして、己の力不足だけでない、どうにもならない状況があることに、憤りと深い悲しみを感じている。
それでも、諦めるわけにはいかないと、毎日種を蒔き続けていこう。
絶望と希望を両肩に担ぎながら。
そこがどんな形をした土地のどのような土質かもわからず、ほぼ霧の中、種を蒔き続ける。
これらの土地には、幾人かの人々が訪れて、それぞれ、時には共同作業で種を蒔く。
いつ芽を出すとも知れない種を、ひたすら蒔き続ける。
時々土地が変わったり、しばらく訪れることがかなわなかったり、定期的に行ったり、毎日の場合もある。
ふっと霧が晴れて足元を見ると、小さな芽を発見できたときは、大きな喜びに包まれる。
その芽は、誰が蒔いたかわからない種のものであっても、種蒔きに従事した者ならば皆等しく発芽を喜ぶのだ。
そして、大きく育ってほしいと切に願いながら、水をかけ、肥料を施し、虫の食害や病気にならないよう気を配る。
果てしない労働。
しかし、誰かがそれをしなければ、土地は力を失ったり、地力を持て余して荒れ放題になったりと、大きな損失につながるのだ。
ある時期が来れば、蓄えた力を上手に使えるようになる土地もたくさんあるけれど、力の使い方をなかなか習得できない土地や、深い霧が一向に晴れなくてどうにもできないでいる土地が、いつまでもあるのも確かなこと。
種を蒔く人の応援を呼びたくてもままならないことも多い。
その土地の存在を忘れ去られてしまう不運が見舞うこともある。
種を蒔く人の見習いとして、己の力不足だけでない、どうにもならない状況があることに、憤りと深い悲しみを感じている。
それでも、諦めるわけにはいかないと、毎日種を蒔き続けていこう。
絶望と希望を両肩に担ぎながら。