冬将軍がどっかりと日本列島に腰を下ろす今夜は、格別冷え込んでいる。
でも、月の出がとても遅いために、流れ星の観測にはこれほどありがたいことはない。
あの最後のきらめきを見届けなければと、しっかりと傍観していざ外へと繰り出す。
まずは、9時を少し回ったころに家人と空を見上げた。
東側を満遍なく見ていると、眩く一瞬で流れるもの、長い軌跡を描きながら走り去るものなど、30分ほどに10くらいの流れ星があった。
さすがに体が冷えてきて、10時過ぎにまた見ようと家の中に戻る。
すると、小さい人が、今度は自分と外へ見に行こうと言い出して、体の温まるまもなくまた外へ。
流れ星は均等に出現しないから、先ほどより派手なものは流れなかったけれども、小さい人は満足したようだった。
日ごろ、意識して空を眺めることの少なくなった小さい人は、どうやらこの美しい世界を忘れていたのだろう。
夜空を見上げれば、輝く星が宇宙の広大さを教えてくれながら、流れる星が存在の儚さと尊さを詳らかにしてくれる。
家族でこれらを感じられて、なんと幸せなことか。
もし今、このブログをご覧になった方は、10分だけでも空を眺めていただきたい。
紛うことない美しさがそこにはあるから。