干支が午というばかりではなく、ちょっとはあるかもしれないけれど、私は馬が好きだ。
小学生の頃、図工の時間に粘土で馬を作って、その出来栄えに満足した覚えがある。
しばらく飾っていたけれど、サラブレットの細い足は、自重と時間に抗えなかった。
エドガー・ドガは、”踊り子”シリーズの絵が多く採り上げられるけれども、実は馬も多く描いている。
一瞬を切り取ることができる優れた目を持っていたドガならではのモチーフ。
馬のしなやかな筋肉、美しい立ち姿、それらの瞬間の美を捉えて画布に定着する。
今ではカメラがそれをしてくれるけれど、愛あるドガフィルターには、かなわないと思うのだ。