庭先の桜が、今日の暖かさで満開に近くなっている。
家人が、ハチの羽音がうるさいほど聞こえてくると言う。
どうやら、桜のほうからしているようだ。
二人で近寄って見上げると、桜の花に小ぶりなハチたちがわんわんと集っているのが見える。
スリムなその姿は、紛れもなくニホンミツバチ。
後ろ足には、黄色い花粉団子をたくさんつけ、なおも花粉集めに忙しい。
この光景は、本来あるべき理想の姿として、見守る我々に明るい希望を抱かせた。
豊かな自然の恵みをもたらす命のサイクルが、確かにそこにあるからだ。
在るべきものが、きちんと在る。
それは未来をつなぐ、とても大切なこと。
存在の重みは、失われそうになって、あるいは失ってはじめて気がつくことが多い。
昨日、我が家のねこが、朝ごはんをねだりに来なかった。
これは平常時において初めての出来事。
11歳になる、前日まで元気そのものと見えていたとしても、もう若くはないねこの姿が見えないことは、よからぬことを思い起こさせる。
家族みんなでねこを探しても、どこにも見当たらないし出てこなかった。
暗い気持ちで外出したが、ねこがいたのと知らせを受け取って一安心する。
どうやらねこは、寒さを避けて倉庫の奥にあるボロの詰まったダンボールの中にとっぽりとはいって熟睡していたらしい。
ねこだから、人の呼び声を聞いても、まだ起きたくはないとスルーしたのだろう。
ともあれ、いつもいて当たり前のねこの姿がないことに、こんなにも不安になるのは、その存在が私たち家族にとって重いからだ。
比べることはナンセンスでも、より広義において存在意義の大きいミツバチがきちんと生存活動をおこなっていることは、生態系にとって欠くべからざること。
ニホンミツバチが、何百匹となく花粉を集めているのを見て、深く安心したのであった。
家人が、ハチの羽音がうるさいほど聞こえてくると言う。
どうやら、桜のほうからしているようだ。
二人で近寄って見上げると、桜の花に小ぶりなハチたちがわんわんと集っているのが見える。
スリムなその姿は、紛れもなくニホンミツバチ。
後ろ足には、黄色い花粉団子をたくさんつけ、なおも花粉集めに忙しい。
この光景は、本来あるべき理想の姿として、見守る我々に明るい希望を抱かせた。
豊かな自然の恵みをもたらす命のサイクルが、確かにそこにあるからだ。
在るべきものが、きちんと在る。
それは未来をつなぐ、とても大切なこと。
存在の重みは、失われそうになって、あるいは失ってはじめて気がつくことが多い。
昨日、我が家のねこが、朝ごはんをねだりに来なかった。
これは平常時において初めての出来事。
11歳になる、前日まで元気そのものと見えていたとしても、もう若くはないねこの姿が見えないことは、よからぬことを思い起こさせる。
家族みんなでねこを探しても、どこにも見当たらないし出てこなかった。
暗い気持ちで外出したが、ねこがいたのと知らせを受け取って一安心する。
どうやらねこは、寒さを避けて倉庫の奥にあるボロの詰まったダンボールの中にとっぽりとはいって熟睡していたらしい。
ねこだから、人の呼び声を聞いても、まだ起きたくはないとスルーしたのだろう。
ともあれ、いつもいて当たり前のねこの姿がないことに、こんなにも不安になるのは、その存在が私たち家族にとって重いからだ。
比べることはナンセンスでも、より広義において存在意義の大きいミツバチがきちんと生存活動をおこなっていることは、生態系にとって欠くべからざること。
ニホンミツバチが、何百匹となく花粉を集めているのを見て、深く安心したのであった。