今日は、家人の付き合いで、さる西の街に行った。
家人の用が済むまで、近くの公園のベンチに座り、本を読みながら待つ。
すると背中のほうで、「ポーッ、シュシュシュシュ」と音がした。
確かに、背後には線路があって、可愛らしい一両編成の列車が時折通ってはいる。
なんだかSLみたいな音・・・と思いながらなおも本を読み続けていると、家人が走りよってくる姿が目の端に入った。
目を上げてみると、「これから、10時35分になるとSLが走るんだぁ!」と叫んでいる。
立って後ろを振り返ると、もくもくと蒸気を吐きながら黒いどっしりとした鉄の量感をもったSLが、駅のホームに入っていく姿が見えた。
バッグから、急いでカメラを取り出すも、間に合わない。
ともかく、10時35分になれば、こちらに向かって走り出すので、それまで本を読み続けることにした。
発射時刻の10分前から、既にスタンバイしている玄人の”撮り鉄”さんたちに混ざって、カメラを持って心待ちに位置についた。
「ポーッ」高らかに汽笛が鳴り響いた。
それから、蒸気を吐き出し黒い煙をもうもうと上げて、黒い鉄の塊は徐々に進んできた。
そして撮った写真が、これだ。
錆色のレールをするすると滑ってくるその巨体に圧倒されながら、シャッターを切った。
気動車の後ろには、3両の客車が引かれていた。
そこには、幸せそうに顔をほころばせながら乗る鉄道マニアの姿が見えた。
自分も、偶然ではあるが、はじめてSLが走る姿を間近で見られて、彼らに負けないくらい楽しそうな顔をしていたに違いないだろう。
家人の用が済むまで、近くの公園のベンチに座り、本を読みながら待つ。
すると背中のほうで、「ポーッ、シュシュシュシュ」と音がした。
確かに、背後には線路があって、可愛らしい一両編成の列車が時折通ってはいる。
なんだかSLみたいな音・・・と思いながらなおも本を読み続けていると、家人が走りよってくる姿が目の端に入った。
目を上げてみると、「これから、10時35分になるとSLが走るんだぁ!」と叫んでいる。
立って後ろを振り返ると、もくもくと蒸気を吐きながら黒いどっしりとした鉄の量感をもったSLが、駅のホームに入っていく姿が見えた。
バッグから、急いでカメラを取り出すも、間に合わない。
ともかく、10時35分になれば、こちらに向かって走り出すので、それまで本を読み続けることにした。
発射時刻の10分前から、既にスタンバイしている玄人の”撮り鉄”さんたちに混ざって、カメラを持って心待ちに位置についた。
「ポーッ」高らかに汽笛が鳴り響いた。
それから、蒸気を吐き出し黒い煙をもうもうと上げて、黒い鉄の塊は徐々に進んできた。
そして撮った写真が、これだ。
錆色のレールをするすると滑ってくるその巨体に圧倒されながら、シャッターを切った。
気動車の後ろには、3両の客車が引かれていた。
そこには、幸せそうに顔をほころばせながら乗る鉄道マニアの姿が見えた。
自分も、偶然ではあるが、はじめてSLが走る姿を間近で見られて、彼らに負けないくらい楽しそうな顔をしていたに違いないだろう。