rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

2012年8月31日ブルームーン

2012-08-31 19:30:33 | 空・雲・星・太陽たち

マグリット的満月 31/8/2012


ブルームーン 31/8/2012

今夜は、3年に一度、一月に二度の満月の日、”ブルームーン”。
今年は、月がらみの天体ショーが目白押し。
5月5日スーパームーン、6月4日部分月蝕も見られた。
いま、煌々と月が輝いている。
きっと多くの人が、足を止めてこのブルームーンを見上げていることだろう。
優しい月の光に照らされながら。

イブ・タンギーとロベルト・マッタ、 狂気の沙汰のその末を

2012-08-31 11:42:55 | アート

イブ・タンギー  Yves Tanguy /jour de lonteur


ロベルト・マッタ   Roberto Matta /je m'honte

ほぼ同世代のこの二人、イブ・タンギーはフランス人、ロベルト・マッタはチリ人で、ともにシュルレアリスムの画家。
シュルレアリスムという大きなムーブメントの中にあって、独自の世界観を確立した。
タンギーは、静寂の世界。
マッタは、むき出しの本能と暴力の世界。
共通するのは、醒めた視線。
人間の狂気の沙汰のその末の、やるせない世界を見つめる目だ。

どうだろう、今彼らの絵は、何かを我々に指し示してはいまいか。
形は変われど繰り返される歴史。
痛みを忘れたころにやってくる、狂騒の時。

芸術家が、巫女や預言者、幻視者であるとはいえないが、時代の記録者であることは違いない。
今再び、タンギーとマッタが浮上してくる舞台は整いつつある。


雨、降らないかな~

2012-08-30 23:32:55 | つぶやき&ぼやき
テレビのニュースで、「福島県のあるところで雨乞いの神事を20年ぶりに執り行った」というのを見た。
また、東京の水がめに当たる上沢ダムの貯水率が8パーセントまで下がったともあった。
沖縄・九州地方は、梅雨から度々の豪雨に見舞われ、甚大な被害を受けている。
かたや、関東以北は空梅雨で、夕立すらほとんどないといった具合。
天候は、人の意にままならないと思ってはいても、この極端な状況にほとほと困ってしまうのだ。
畑は乾ききり、農作物はさすがに勢いを失ってきている。
灌漑設備のない路地物は、生育が危ぶまれるし、場合によっては立ち枯れるものも出ているのではないだろうか。
しかし、こんなに乾ききっているところに土砂降りの雨では、栄養分の多く含まれている表土が削られたりと、どちらにしても農家泣かせか。
適度な雨が欲しいなどとわがままな願いだが、本当に雨を望む昨今である。

それにしても、今日は、青っぽい細く小ぶりなムカデが2匹も部屋に侵入してきた。
もしかすると、エアコンの室外機から滴る水を求めて壁を伝って2階まで上がり、ついでに部屋の中まで入ってきたのかもしれない。
だとすると、かなり深刻な水不足ということか・・・

空が茜色に染まる日

2012-08-29 20:31:20 | 空・雲・星・太陽たち

夕焼け 29/8/2012




うろこ雲 29/8/2012

空が、茜色に染まった。
建物も木々も畑も、全てが茜色に染まった。
出先から丁度帰ってきたらしい家人も、畑の先まで車を乗り入れ、茜色の空に見入っていた。
小さい人は、外へ飛び出し、自分のカメラ付きゲーム機で、空を写していた。
それくらい、今日の空は見事な茜色に染まっていた。
家族みんなで空を見上げるほどに。

人工的安らぎ空間、丸の内界隈

2012-08-29 10:19:47 | 旅先から
去る8月1日、「マウリッツハイス美術館展」と「バーン・ジョーンズ展」を観に出かけた。
7ヶ月ぶりで訪れた上野公園あたりは、カフェができるなど、様変わりしていた。
まだ、工事しているところがあるので、次に訪れたときはまた変わって驚くのだろうな。

東京丸の内界隈をまともに歩いたのは、今回が初めて。
といっても、「バーン・ジョーンズ展」を開催している三菱一号館までなのだが。
旧丸ビルにもはじめて足を踏み入れた。
とてもすっきりとまとめられ、銀座とも新宿とも渋谷とも池袋とも違う、丸の内風なのだろう、場所柄に合わせて雰囲気が違う、街づくりの面白さを感じた。
東京ほど大きい街ではないが、パリなどでも地区ごとに特色がちがうのだから、街の用途に合わせた雰囲気の違いはもっともなことなのだ。
その丸の内の中でも、三菱一号館を含む一区画は、植物を効果的にあしらい、噴水を中心とした広場の構成の仕方は、いわば西洋的都市空間の演出がなされていた。
お金と手間をかけた人工的憩いの空間は、安心してくつろげる子宮的場となっている。
周りには、雑貨やカフェにワインバーが営業していて、目を楽しませ、舌の快楽も気軽に提供されるのだ。
それに、丸の内ということもあって、ここが人であふれかえることもないのだろう、特権的な楽園といった印象を持った。
だからといって、非難しているのではない。
文化は、人の営みの上澄みのようなものだから、丸の内的都市空間は必要なのだ。
また、逆も然り。
注文があるとすれば、徹底的に贅を尽くし、時間のふるいに耐えられるものをつくってほしい、この一点のみ。
本当の富を持つ者が絶滅状態にある中、それに代わる企業はこの努力を惜しんではならない。
時代を表象する街、建築物、都市空間、そういったものを真剣につくってほしい。

それにしても、丸の内歩きは楽しかった。
もちろん、「バーン・ジョーンズ展」も良かった。
三菱一号館の建物の保存も申し分なく、その利用方法も適切だった。
また、誘われるような企画があったなら、丸の内を訪れたいものである。