rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ホントは甘くない ロココのヴァトー

2020-04-26 22:53:44 | アート


愛の賛歌


ピエロ

18世紀フランスのロココ芸術の中でも、彼の作品には寂寞とした.印象が拭えない。
貴族文化の華やかな風俗を描いているはずなのに、冷たく湿った空気が黄泉の世界から漂い流れているのだ。
まさに、絶対王政の終焉を予期していたかのように。

おや?何かどこか今と通じるものがあるのではないだろうか。
全世界に資本主義が拡大席巻し、グローバリズムの名の下に人も物も情報も、瞬く間に世界を駆け巡る。
ある意味、一方向へ収斂進化したようなものだ。
偏りは均衡を崩し、リスクが集中する側面も併せ持つ。
現在のヴァトーを挙げることはできないけれど、すでにこの雰囲気を持った表現に出合っているのではないだろうか。


メズタン



思わぬ嵐のプレゼント

2020-04-18 23:48:21 | 空・雲・星・太陽たち






私の住む地域において、今回の嵐は、13日の嵐より被害はなかった。
13日の嵐は、一日以上の暴風雨が続き、特にその風の強さといったなら大型台風直撃といった威力かつ長時間居座ったのだ。
おかげで、我が家にある建物の外壁や屋根がいたるところ損傷を受けた。
いや、毎年何かしら建物や木々が痛手を被っている。
「こんなことありえない」というのは幻想、勝手な人間の思い込みで、こうあって欲しいという願望が裏切られたための嘆息なのだろう。
もちろん被害は我が家だけではなく、ビニールハウスが風で煽られ浮き上がっていたり、骨組みが風でひしゃげていたりするものも多い。
とにかく間隔狭く押し寄せるこの自然の試練を、どう対処したらいいのか、考えたり再起する体力が尽きてしまいそうな昨今だ。
今日も嵐の襲来に警戒すべく、雨戸をぴっちりと立てて家の中でじっとしていた。
雷鳴が遠のいたと思い始めたころ、家人が「立派な虹が出ている」と私を呼びにきた。
急いでカメラを持ち外へ出る。
東のまだ暗い雲が広がるところに、くっきりとした虹が立ち昇っているではないか。
その虹の左外周部にうっすらともう一本の虹もある。
家人と二人で、久しぶりに虹を見た。
さし当たって嵐による被害がなかったから、こんなに虹を見て喜んでいるのだとは思うけれど、美しいものを見て素直に感動できる気持ちを持っていたいものだ。

話し変わって。
「水戸散策 其の二」を書き記そうと、まだあきらめていないのだが、桜の時期からずいぶん後になるかもしれないのは濃厚。
期待なさらずお待ちあれ。

うららかな春の散歩 たぶん其の一

2020-04-04 00:03:40 | 旅先から










かつて住んでいた町を、家人と二人で散策した。
晴れて気持ちのいい陽気で、時折吹く風が心地いい。
桜が開花した後、寒の戻りで花が永く咲き、おかげで、こんなにも桜があることを知れた。
ほんとうに日本人は、桜がすきなのだな。
子供のころ、よく歩いて町のいろいろなところを探索していたけれど、今回の散歩は初めての場所に足を延ばした。
今日はこれまで、それはまたあとで記すかもしれない。