rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

2019年8月13日 午前2時 ペルセウス流星群

2019-08-13 11:04:50 | 空・雲・星・太陽たち
青白く冷たい閃光を放ちながら、北向きの高い空を横切り駆け抜ける流れ星を見た。
今年のペルセウス流星群は、また一段と美しい。
12日の22時ごろから空を見上げるが、夏の空はいまひとつクリアさに欠け、うっすらと雲も浮かんでいて、星の瞬きも目を凝らしてどうにか分かる感じだった。
ー夏の流れ星は、やっぱり期待できないか・・・
それでも、せっかくの盆休み、時間を気にしないで星を待てるチャンスだ、1時間おきに空を仰ぎ見る。
23時、24時、どうにも細くたなびく薄雲と水蒸気が邪魔だ。
1時、まだ星はぼやけている。
そろそろ諦めようかと、2時ごろ北の空を見る。
頭の中には、オアシスの”Champagne Supernova”がループする。
ツゥーッ、北の空中ほどを光が走る。
流れ星だ。
待った甲斐があった。
そうなると欲が出るのは当然で、もう一つ見たいと粘る。
一つ目の星の東側に、ややぼけた光がまた一つ。
どうやら空がだんだんと澄んできたようだ。
まだ見たいと待つこと数分、東から西へと真横に長い軌跡を描いて煌きながら星が行く。
心躍るこの一瞬だ。
あと一つ見よう、それで終わろうと心に言い聞かせ、歌を口ずさみながら空を見る至福の時。
視界の端に更なる閃光が入った。
今この時点で存在したものの最後の光を、しっかりと受け取る。
存在の重さと軽さに絶望的な悲しみを感じて、ちょっと感傷的になってしまう。
流れ星は、今と遥か彼方の過去と、不確かな未来に思いをめぐらせる装置なのではないだろうか。