rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

今まさに魂の訴え Radiohead - High and Dry

2020-10-10 22:38:44 | 音楽たちーいろいろ

Radiohead - High and Dry


最近、この歌がやたらと心に響いてくるのは何故なのか、歌詞をしっかり聴いて納得した。
まさにこの悲痛な訴えをしている魂が、そこかしこに溢れているのだ。
無自覚に押さえ込んでいる場合もあれば、辺りかまわず当り散らしたり、耐えかねて散ってしまうものもある。
なんと生き難い世界なのだろう。
愛が足りない。
その前に決定的に余裕がかけている。
人としてより良く生きたいのに、それを阻害することが多すぎる。
みんなが、それぞれに心があることを忘れている。

雨巻山ハイキング

2020-10-04 22:42:32 | 山歩き








標高533mの栃木県にある雨巻山へ、ハイキングに行ってきた。
曇りで、気温は23度、ほぼ無風、なかなかいいハイキング日和。
大川戸の駐車場を出発して、三登谷山から尾根を伝って雨巻山山頂へ行き、峠コースを降りてもとの場所へという行程だ。
ブナやナラの植生が、軽やかさを演出し、ハイキングにはとてもいい。
これからの紅葉もすばらしいだろうが、自分としては冬枯れの木立と凛とした空気、または柔らかな新緑のころに訪れてみたい場所だ。
鈍って老いた体には、楽勝コースでないけれど、のんびり約4時間でまわれるのはありがたい。
しかし、家人を誘ったならどうななのか、そこはちょっと自信が持てないかな。
ともあれ、歩くというのは心身にとてもよろしいようだ。

思い出の終止符

2020-10-01 23:11:27 | 随想たち
25年ぶりくらいに、かつて暮らしていた街の老舗料理店へ行ってきた。
店先にはお品書きが置いてあり、目当てのカニ釜飯があるか、期待に胸を膨らませながら探していく。
釜飯で・・・どうしたことか、その料理名がない。
かつてなかった種類はあるものの、定番に等しいそれがないなどにわかに信じられないけれど、せっかく来たからには何かしら美味しさの片鱗を感じたくて暖簾をくぐった。
店内は今様に改装されて、客の入りも順調だ。
席に通されて、お店の人に尋ねてみた。
すると、少し前はカニ釜飯をやっていたけれど、リニューアルしたときにメニューも刷新してしまったとのこと。
とても残念ではあったが、時の流れの中ではそういうこともあるのだと、今を受けて楽しもうと気持ちを変えた。
さて、それでは今を楽しめたのか。
自分の好みにはあたらず、思い出のよい上書きはならなかった。
これと同じようなことは、今までにも何度か経験している。
今から13年前に訪れた、パリの中華料理店”リド”の「エビ団子スープ」が、かつての繊細さを失っていて、大いに落胆したことだ。
オーナーや、料理人が代われば、味もメニューもそのまま継承されにくい。
老舗が味を変えないで存続できるご時勢でもない。
思い出は個人的なことで、それでとやかく言えるなんておこがましいが、寂しい気持ちはどうしようもない。
だから、どんなときも当たり前に素敵な経験が出来るわけではなく、出会えたことは得がたいのだと心にしっかり刻み込もう。
思い出の終止符は、でもやっぱりちょっと辛かった。