昨日は花曇かな・・・

暖かい一日。
昨日の雨が嘘のように上がった日曜の朝、外に出ると路面がまだほんのり濡れている。
この分だと夜明け前まで降っていたのだろうか・・・
その名残が草の間に読み取られる。
雨が一晩中泣きじゃくったせいか、外はいつもより意外と暖かい、
この分なら躊躇っていた桜が一気に咲くかも知れないな・・・
そう思いながら家の周りに植えられている桜を眺めるのでした。

ああ・・・この分なら暖かい一日になるかな、
そう思ったとき
「そうだいつもの背割りに行ってみよう」
今年はもう咲いているかな、
そう思うと遠足に行くときのように心がわくわくするのでした。

桜

ある意味で何所にも植えられ
この時期になるとわざわざ遠出しなくても
私ここにいるのに
それなのに
なぜ
わざわざ
花見に行くの
そこで何を見て何を期待するの
それは分かれた人に会う気分
それとも懐かしい友に会う感じ
私
あなたのそばにいるし
窓を開ければいつでも会えるよ
それなのに
いつも私の前を素通りしてしまう
そんなにあの人がいいの
・・・
問い詰めると沈黙する悪い人
意地悪
悲しくて・・
いまひとり一片の涙を散らす

散らばる一片
涙痕
ひとり公園のベンチに座る
誰にも話しかけられることのない一本の桜
ひとりが花を咲かせている
とても綺麗だよ。