とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

体外受精児

2007年05月29日 | Weblog
1984年に東北大病院にて体外受精によって生まれた女性が、2003年に自然妊娠で男児を出産していた事が報道されておりました。

その女性は国内で3番目の体外受精児として生まれました。
2003年8月に、19歳にて2726グラムの男児を出産されました。

海外では、1978年に世界初の体外受精児として生まれた英国のルイーズちゃんが、昨年、自然妊娠で出産しています。
同じく体外受精で生まれたルイーズちゃんの妹・ナタリーちゃんは、1999年に既にお子様を出産しております。

日本産科婦人科学会では、体外受精による出生は1999年には約1万2000人~2004年には約1万8000人に急増し、現在では出生した赤ちゃんの60人に1人が体外受精児だという現状を把握しています。

もし自分が、その体外受精児という立場であったら・・・、子供が授からない最終手段として両親が決断してくれた事であるので、自然妊娠であろうが体外受精児であろうが、この世に命を授かったという事は同じとして大手をふって生きていきたいと思います。
反対に、そこまでして、私の命をうみ出してくれて有難うと思います。
それだけ大変な事です。
現状を知らない方が「体外受精児は弱いのではないか?」などという質問をしてきますが、全くナンセンスであり心配する事には値しません。

運命とか宿命とかによって、人間はこの世に生かされていくのでしょう。
神から与えられた命は同じです。
ですので、親も子も、限られた貴重な命というものをたっぷりと味わいながら、思いきり充実させて楽しんで生きていきたいものです。

添付写真は、陽のあたる春の花の上で日向ぼっこしている”黄金虫”です。
光を反射してとてもキラキラしていたので(写真にするとそのキラキラした輝きがいまひとつで、”黄金虫”というよりは’緑虫’に見えてしまいますけれども)、思わず撮ってしまいました。
ーby事務長ー

コメント
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