とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

エンブリオロジスト(embryologist)=胚培養士とは?

2008年02月22日 | Weblog
本日は、エンブリオロジスト=胚培養士について書かせて頂きます。

不妊治療がどんどん進歩し拡大する事により、更に高度な不妊治療技術が必要とされるようになりました。
体外受精より確実性の高い顕微授精の時代になりました。
不妊治療における受精現象を手助けする補助生殖医療技術は、 assisted reproductive technology といい、通称”ART”と呼ばれています。

日本では、”ART”に関わる技術者をエンブリオロジスト=胚培養士と呼んでいます。
欧米諸国のARTラボでは、精子に関する研究者や技術者をアンドロジスト(androgist)といい、卵子や胚(=受精卵)に関する研究者や技術者をエンブリオロジスト(embryologist)と分けているところがあります。
日本では、精子処理から胚(受精卵)操作までの一連のART業務全てをエンブリオロジストが担当・実施しています。

当院では、スタート時には、全て院長が担当しておりました。
患者さんの数が増えるにつれ、さすがに院長がラボ業務までとりおこなう事は時間的に厳しくなり無理が出て参りました。
現在の当院は、女性エンブリオロジスト一名、男性エンブリオロジスト一名が、日々技術と知識を磨き、大きな責任を持って取り組んでおります。
ART説明や胚(=受精卵)説明や妊娠準備学級でのお話などで、皆様と接する機会が多々ございますので、何か質問があった場合にはどんどんお話されて下さい。
彼らはその道のプロです。

採卵後の卵子処理・良好精子回収・体外受精・胚移植・凍結融解胚の管理・皆様の大切な卵子・胚をお預かりしているラボの徹底管理・卵子や精子を扱う機械や機器管理など、多くの業務があります。
そして、エンブリオロジストは医師の良きパートナーとして業務に従事しなくてはいけませんので、能力・技量の他に仕事への情熱や人格も重要視されます。
患者さんの為に良い結果を出していく為にも、一緒に仕事をしていく医師に合わせられない人では仕事上無理があります。

毎年、胚培養士を目指している新卒の子達からのメール質問や電話質問や見学希望が入ります。
若い子達は、是非、希望と情熱を持ってどんどん頑張って欲しいと思います。

本日の添付写真は、暖かくなりはじめた2月の空です。春らしくなりましたね。
ーby事務長ー
コメント
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