

こんにちは。
10月も終わりに近づき朝晩が肌寒くなってきました。
先日、ロバート・G・エドワーズという方が
ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
この方はイギリス出身の生物学者で、世界初のヒト体外受精の
成功を遂げた人物です。
もちろんノーベル賞の対象もこの体外受精に対するものです。
世界で初めて体外受精によるヒト(昔は試験管ベビーと呼ばれていました)
が誕生したのは1978年のことです。
その当時、非常に多くの非難の声があったそうです。
世界初の試験管ベビーとしてこの時に生まれたルイス・ブラウンさんは、
27歳で自然妊娠し、男の子を出産されました。
彼女の両親は、子供を得ようと約10年弱努力して成功せず、
(その原因は、卵管因子によるものです。
注:卵管因子と卵巣因子では大きな違いがありますので、
そこはしっかりと把握されておかれて下さい!!)、
当時の最先端の治療であったIVF治療によって妊娠に成功しました。
それが、1978年のルイス・ブラウンさん誕生です。
彼女の妹も、その後にIVF治療によって誕生しています。
妹のナタリー・ブラウンさんも、自然妊娠で子供を授かっています。
体外受精で生まれた子供が生殖能力の面でも通常と変わらない事は、
他の方々によっても沢山証明されています。
それから40年が経ち、”かつて世間で否定的であった技術がノーベル賞を受賞する”
ということはとても素晴らしいことです。
世の中全ての人がこの技術に賛同することはないと思います。
それは体外受精に限ったことではなく、どんなことにも賛成・反対があるものです。
しかし、私たちには身近なこの“体外受精”がこのように認められたことは
非常にうれしく感じますし、実際に治療を受けられている方にとっても
大きな力になるのではないでしょうか。
季節の変わり目で風邪などひかぬよう
体調管理にお気を付け下さい。

