昨日、
新国立劇場小劇場にて公演されている「みんな我が子」という舞台を観て参りました。
「みんな我が子」とは、
現代アメリカ演劇の代表作家であるアーサー・ミラーの作品です。
舞台は、第二次世界大戦後のアメリカの物語となります。
白壁のカントリー調一戸建ての裏庭にウッドデッキがあり、
いかにも古き良きアメリカの中流家庭を思わせるセットが組み立てられており、
ひどい落雷のある真夜中から話が始まります。
時代が時代ですから、
何が正義で何が悪なのか?
生きていく事で必死で必死で、家族を守る事を大切と考え、
でも、その結果、
罪もない人に罪をきせてしまう事となり、
それを夫婦共々、蓋を閉じて生きていくという重しを抱え・・・、
自分は何もなかったかのように生きて行くという事の罪深さ辛さや怯え・・・、
実は取り返しのつかない罪なのだという事の重大さをひしひしと感じました。
うまく取り繕って生き抜いていく事は出来ないのだな・・・と思いました。
いつか復讐というものがやってきます・・・辻褄合わせになるのでしょう。
現実主義と理想主義の闘いでもありますが、
他人に罪をきせてしまう事の罪深さを訴える作品なのだと感じます。
若い頃であれば、やり直しもききますが、
年老いてからのやり直しというものは、なかなか手厳しいものです。
また、実の息子に糾弾されて逃れるすべもないところまで追い詰められてしまう絶望感。
実父をかばうべきなのか?
実父を糾弾するべきなのか?
実の息子なら、何とかかばってごまかして欲しい気持ちもありますし、
本当に難しい話です、、、
やはり・・・糾弾するべきなのでしょうかね・・・。
利己と正義に引き裂かれて、
戦時中に利己を選んでしまった父親と、正義を選び告発する長男の対立です。
次男は既に戦争中に亡くなっており(実は戦死ではありませんでしたが)、
その次男の死を認められずにいる母親も、物語に重く深い色をつけています。
今現代の世の中にも、相当な重い問いを投げかけてきた作品でした。
観劇後、
ラスト、
感じたものは、
復讐をもくろんでやってきた訳ではないでしょうけれど、
嵐の日にやってきた女性アニー・通称アン、
(長男クリスが結婚を申し込んだ女性=元の隣人・幼馴染=クリスの弟ラリー<←戦争中に亡くなった>のフィアンセ)の心の奥底にあるもの。
罪をきせられて有罪となり投獄された父親を思う娘(舞台では思っているという描き方はありませんでしたが)の心の奥底にあるもの。
正義なのか?復讐なのか?
舞台上では、ピュアな天使のような描かれ方であって(まだ原作も読んでいませんので)、
また、まさにピュアな天使そのものの可愛さ綺麗さであって、
何とも明らかにはなっていませんでしたが、、、
秘めたものを持った女性というものは・・・、
実は怖いものなのだ・・・という思いで、帰宅致しました。
女性・・・裏表のないはっきりした女性・・・は解りやすい生き物ですが、
そうではない女性は・・・何か怖い・・・ものを感じる今日この頃です・・・。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック
新国立劇場小劇場にて公演されている「みんな我が子」という舞台を観て参りました。
「みんな我が子」とは、
現代アメリカ演劇の代表作家であるアーサー・ミラーの作品です。
舞台は、第二次世界大戦後のアメリカの物語となります。
白壁のカントリー調一戸建ての裏庭にウッドデッキがあり、
いかにも古き良きアメリカの中流家庭を思わせるセットが組み立てられており、
ひどい落雷のある真夜中から話が始まります。
時代が時代ですから、
何が正義で何が悪なのか?
生きていく事で必死で必死で、家族を守る事を大切と考え、
でも、その結果、
罪もない人に罪をきせてしまう事となり、
それを夫婦共々、蓋を閉じて生きていくという重しを抱え・・・、
自分は何もなかったかのように生きて行くという事の罪深さ辛さや怯え・・・、
実は取り返しのつかない罪なのだという事の重大さをひしひしと感じました。
うまく取り繕って生き抜いていく事は出来ないのだな・・・と思いました。
いつか復讐というものがやってきます・・・辻褄合わせになるのでしょう。
現実主義と理想主義の闘いでもありますが、
他人に罪をきせてしまう事の罪深さを訴える作品なのだと感じます。
若い頃であれば、やり直しもききますが、
年老いてからのやり直しというものは、なかなか手厳しいものです。
また、実の息子に糾弾されて逃れるすべもないところまで追い詰められてしまう絶望感。
実父をかばうべきなのか?
実父を糾弾するべきなのか?
実の息子なら、何とかかばってごまかして欲しい気持ちもありますし、
本当に難しい話です、、、
やはり・・・糾弾するべきなのでしょうかね・・・。
利己と正義に引き裂かれて、
戦時中に利己を選んでしまった父親と、正義を選び告発する長男の対立です。
次男は既に戦争中に亡くなっており(実は戦死ではありませんでしたが)、
その次男の死を認められずにいる母親も、物語に重く深い色をつけています。
今現代の世の中にも、相当な重い問いを投げかけてきた作品でした。
観劇後、
ラスト、
感じたものは、
復讐をもくろんでやってきた訳ではないでしょうけれど、
嵐の日にやってきた女性アニー・通称アン、
(長男クリスが結婚を申し込んだ女性=元の隣人・幼馴染=クリスの弟ラリー<←戦争中に亡くなった>のフィアンセ)の心の奥底にあるもの。
罪をきせられて有罪となり投獄された父親を思う娘(舞台では思っているという描き方はありませんでしたが)の心の奥底にあるもの。
正義なのか?復讐なのか?
舞台上では、ピュアな天使のような描かれ方であって(まだ原作も読んでいませんので)、
また、まさにピュアな天使そのものの可愛さ綺麗さであって、
何とも明らかにはなっていませんでしたが、、、
秘めたものを持った女性というものは・・・、
実は怖いものなのだ・・・という思いで、帰宅致しました。
女性・・・裏表のないはっきりした女性・・・は解りやすい生き物ですが、
そうではない女性は・・・何か怖い・・・ものを感じる今日この頃です・・・。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック