先日、
山田洋次監督の映画『東京家族』を観て参りました。
この『東京家族』・・・
山田洋次監督の映画監督生活50周年を機に、
名匠・小津安二郎監督の『東京物語』(約60年前の映画になります)のリメイク的で
現代に通じる家族ドラマとして制作されました。
瀬戸内海の小島で二人きりで生活をしている老夫婦が、
都会で暮らす三人の子供達に、はるばる会いに来るドラマです。
時間に追われる都会とのんびり暮らせる田舎の時間の流れの違い、
世代のギャップ、価値観の違い、
家族というもの(夫婦や親子)、老い、死について温かな問いかけをするドラマです。
私は、しみじみと実感しました。
人間というのは、
一人で生まれてきて、一人で死んでいくものなのだと。
普通に生きているとついつい忘れてしまうものです。
若い頃は、別れよりも出逢いの方が多くて、
歳をとればとるほど、出逢いよりも別れの方が多くなって。
それも、普段、あまり考えずに生活してしまいがちです。
なぜ、この老夫婦が穏やかで優しいのか?
おそらく、「本当の寂しさとは何なのか?」を心底知っているからこそ、
心から温かく優しいのだと感じました。
小さな個人クリニックを経営している長男夫婦、
一人技術者として小さな美容院を経営している長女夫婦、
舞台芸術方面に進んで何とか生計をたてていきたい次男とその恋人、
遠く離れた田舎から久し振りに出てきた年老いた両親なのに、
それぞれの子供達の生活が忙しすぎて、年老いた両親中心にはまわらない東京旅行。
子供達も親を思う気持ちはあれど、忙しすぎて思うように時間がとれないという現実。
ちょうど忙しい年代なのでしょう。
普通の老夫婦であれば、
「はるばる出てきたのに、親孝行が足りない」なんて文句も出て、
「ちょっと聞いて頂戴よ」なんて、他の誰かに愚痴でも言いたくなるものですが、
子供達のどんな状態でも、温かく優しく受け入れていく・・・、
そこに、
本当の寂しさというものを知っているからこそ、
優しく受け止めるご夫婦なのだと感じ入りました。
自由人の次男(先々夫婦になる女性と)が、
瀬戸内海の小島にある実家に戻って、ご両親と住んであげれば良いのになぁ、
それが一番の親孝行だと思うけど、、、などと、
いち視聴者の私は勝手に思ってしまいますが、
どうも今現在の次男はそうも思っていないようで、難しいですね。
ですが、先々の方向性を話し合っておくという事は必要だと思います。
そんなつもりじゃなかったとならない為にも・・・。
人間って、寂しい生き物なのだと思います。
寂しい生き物だから、
人に優しくしたり、人に優しくしてもらって有難いと思ったりするのでしょう。
そして、
寂しい生き物である人間は、
歳をとるにつれて、
どんどん寂しさに強くなっていかないとダメなのでしょうね。
そんな大切な問題提起を、
最後にじわっと残してくれた作品でした。
『東京家族』の老夫婦のように温かく優しく、
寂しさに強くなって、歳を重ねていけたら素敵だなと思いました。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック
山田洋次監督の映画『東京家族』を観て参りました。
この『東京家族』・・・
山田洋次監督の映画監督生活50周年を機に、
名匠・小津安二郎監督の『東京物語』(約60年前の映画になります)のリメイク的で
現代に通じる家族ドラマとして制作されました。
瀬戸内海の小島で二人きりで生活をしている老夫婦が、
都会で暮らす三人の子供達に、はるばる会いに来るドラマです。
時間に追われる都会とのんびり暮らせる田舎の時間の流れの違い、
世代のギャップ、価値観の違い、
家族というもの(夫婦や親子)、老い、死について温かな問いかけをするドラマです。
私は、しみじみと実感しました。
人間というのは、
一人で生まれてきて、一人で死んでいくものなのだと。
普通に生きているとついつい忘れてしまうものです。
若い頃は、別れよりも出逢いの方が多くて、
歳をとればとるほど、出逢いよりも別れの方が多くなって。
それも、普段、あまり考えずに生活してしまいがちです。
なぜ、この老夫婦が穏やかで優しいのか?
おそらく、「本当の寂しさとは何なのか?」を心底知っているからこそ、
心から温かく優しいのだと感じました。
小さな個人クリニックを経営している長男夫婦、
一人技術者として小さな美容院を経営している長女夫婦、
舞台芸術方面に進んで何とか生計をたてていきたい次男とその恋人、
遠く離れた田舎から久し振りに出てきた年老いた両親なのに、
それぞれの子供達の生活が忙しすぎて、年老いた両親中心にはまわらない東京旅行。
子供達も親を思う気持ちはあれど、忙しすぎて思うように時間がとれないという現実。
ちょうど忙しい年代なのでしょう。
普通の老夫婦であれば、
「はるばる出てきたのに、親孝行が足りない」なんて文句も出て、
「ちょっと聞いて頂戴よ」なんて、他の誰かに愚痴でも言いたくなるものですが、
子供達のどんな状態でも、温かく優しく受け入れていく・・・、
そこに、
本当の寂しさというものを知っているからこそ、
優しく受け止めるご夫婦なのだと感じ入りました。
自由人の次男(先々夫婦になる女性と)が、
瀬戸内海の小島にある実家に戻って、ご両親と住んであげれば良いのになぁ、
それが一番の親孝行だと思うけど、、、などと、
いち視聴者の私は勝手に思ってしまいますが、
どうも今現在の次男はそうも思っていないようで、難しいですね。
ですが、先々の方向性を話し合っておくという事は必要だと思います。
そんなつもりじゃなかったとならない為にも・・・。
人間って、寂しい生き物なのだと思います。
寂しい生き物だから、
人に優しくしたり、人に優しくしてもらって有難いと思ったりするのでしょう。
そして、
寂しい生き物である人間は、
歳をとるにつれて、
どんどん寂しさに強くなっていかないとダメなのでしょうね。
そんな大切な問題提起を、
最後にじわっと残してくれた作品でした。
『東京家族』の老夫婦のように温かく優しく、
寂しさに強くなって、歳を重ねていけたら素敵だなと思いました。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック