ただ今上演中の「ぼくたちの家族」を、
先日、観に行って参りました。
考えさせられる映画でした。
同じ『家族』という文字が付いていても、
「東京家族」とは、趣やテーマが違います。
どちらも、”家族の死”に触れる内容です。
妻夫木聡さんご出演という事が共通点というくらいでして、
テーマも世代も別ですね。
その妻夫木聡さんは、
「東京家族」では、甘えん坊で頼りない末っ子役。
「ぼくたちの家族」では、真面目で責任感溢れる長男役。
ただ今上演中ですので、
公式発表されている範囲内の書き込みとなります。
「ぼくたちの家族」のお父さんは、典型的なダメおやじ。
そして、お母さんは、正しい解決法を見出せないまま生きてしまった女性。
ダメおやじ=ダメ夫の為に、いろいろと我慢し苦労してきたでしょうが、
(それを表に出す事なく明るく耐えてきたところが偉いと思います)
夫に身を任せるだけでなく、夫を支え、夫のサポートを出来たら良かったかもしれません。
ベテラン俳優・長塚京三さんが演じられる事で、全く憎めない父親となり、
同じくベテラン女優・原田美枝子さんが演じられる事で、とても可愛い母親となりました。
この映画で学んだ事。
『家族』だからこそ、
自分が背負わないといけないものは、自分できちんと背負うという事。
親が子供に何かをしてあげる事はあっても、子供が親に何をしてくれる?を期待しない事。
ここが、
「東京家族」との大きな違いです。
「東京家族」は、親がきちんと背負って生きる自分の人生、、、でした。
真面目で責任感溢れる長男(妻夫木聡さん)が、
親の負債の為に転職する事になったわけですが、
それこそ厳しい会社へ移るわけで、
もう親の言いなりになる時間はとれなくなってしまうと思います。
それは、自立する事になった次男が担当していくのでしょうか?
その辺でも、この『家族』の問題は続いていくのか?
これを契機として、全員が自立して生きていけるのか?
続「ぼくたちの家族」も作れそうですね。
『家族』だからこそ、
お互いの”個”を大切にして、
お互いを尊重して、お互いを大切にして生きていかないといけませんね。
親子の間にも、ほど良い距離は必要です。
子供なんだから、親の為に生きるのは当たり前でしょ、
親なんだから、子供の為に犠牲になるのは当たり前でしょ、
そんな風にならずに、
お互いが、自分で背負うものは、自分自身できちんと背負っていきたいものです。
あくまでも、私が感じた理想です。
「ぼくたちの家族」
人生を考えさせられました。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック