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とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

6月の看護部・検査部便り

2014年06月06日 | 看護部・検査部便り

6月の看護部・検査部便り


皆様こんにちは!

梅雨入り宣言が出され、
しばらくは鬱陶しいお天気とのお付き合いになりますね。

さて、
今月は採卵についてのお話です。

採卵は、細い針を卵巣に刺して卵胞を吸引します。
卵胞は全てに卵子が入っているわけではなく、卵子が入っていない空胞もあります。
どの卵胞に卵子が入っているかは見た目では分かりませんので、
育った卵胞は全て吸引し、その中から卵子を探します。

麻酔をかけて行いますので痛みを感じることはありません。
当院では主に局所性の麻酔を使用しております。
局所麻酔の場合、意識は残ったままですので、
卵胞を吸引していく様子や 採れた卵子の映像をご覧頂くことができます。

採卵は朝に行い、午前中に帰宅できます。
帰宅後は特に安静にする必要もありませんので、普段通りお過ごし下さい。
お仕事に行かれる方もいらっしゃいます。
お食事も、普通に召し上がられて大丈夫です。
採卵は前日の夜から絶飲食で行いますので、終わった後はしっかりと水分補給しましょう。
特にこれから夏にかけて暑くなりますと、
脱水症状になってしまいやすくなりますので、注意が必要ですね。
採卵の名残として、下腹部に多少、生理痛のような痛みや少量の出血が見られることもありますが、
全くご心配いりません。
下腹痛に対しては市販の痛み止めを飲まれて構いません。
出血がある間は、念のため入浴をシャワーのみにし、性交渉は控えるようになさって下さい。

ごく稀に、体質などに応じて静脈性の麻酔を使用して採卵する場合もあります。
その場合は、麻酔の副作用として吐き気や頭重感などの症状が出ることもあります。
症状が強いようであれば、午後まで休んでからご帰宅頂くようになります。
帰宅されてからも、体調が戻るまではゆっくりなさると良いですね。
時間の経過とともに必ず良くなっていきますので、ご心配いりません。

採卵は今や非常に身近な治療となっており、安全性も確立されています。
それでも、やはり実際に採卵するとなると緊張はしますよね。
ほどよい緊張感であれば良いのですが、あまりに強す、ぎたり不安を伴っているようですと、
それによって採卵中や採卵後に迷走神経反射を生じてしまうことがあります。

迷走神経反射は、採血や注射をする時などにも生じます。
症状は、冷や汗・血の気が引いていく・目眩・血圧の低下などで、
失神してしまうこともあります。
これは、緊張や不安などの精神的なものが原因となり引き起こされますので、
心身共にリラックスした状態で臨むことが大切です。

何か不安や気になることがあれば、ご相談下さいね。
皆様が、安心して採卵に臨まれますよう、
そして一日も早くご妊娠されますことを願っております。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより



とくおかレディースクリニック




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